ハルもエンターテイメントの世界に進出か?

展示会という場での出会いは多い。私はIT関連だけでなくありとあらゆる業界の展示会に顔を出す。理由はITという分野は如何なる業界ともコラボできると考えているからだ。

今回のお話は思わぬところから、「エンターテイメント」業界からのお話を頂いた件である。

私はとにかく展示会を通じて多くの方々(企業)と知り合う事が出来た。その人脈は自分にとっての宝だと思っている。この「エンターテイメント」のお話は元々某大手ゲーム機器(誰もが知っている)の会社にいて転職後に知り合った方からのお話だった。(ビッグサイトの展示会に出展されていた時に出会った方。今も仲良し。)

コンサートで使うペンライトを振って、その振った情報をデータとして管理し、応援合戦をしたいと思っているんだけど、出来ますか?という事だった。

”面白いっ‼”即座に思い動いた。ペンライトの中にしかるべきハードを仕込み、振った情報を通信で飛ばし、専用サーバーあるいはクラウド上で管理する・・なんちゃらかんちゃら・・頭を働かせながら、人脈を辿って行動した。

まず第一弾で思いついた企業(静岡の某大手企業)に出向き内容を説明し、そこの製品を使ってアプリを仕上げ、先方に見せた。動き的には良い感じだけど値段が合わない。(つまり単価が高いって事。)

コンサート会場で売られているオリジナルぺンライトは1本の値段がべらぼうに高いが、それに匹敵するハードの値段だった。まあ単金の面で釣り合わないのは分かったが初の試みとしてはOKだった。

さらに諦めず、自分の人脈とその企業の技術を辿って行った。”そうだ幕張メッセの展示会で知り合ったあの企業はどうだろう?”

エレックス工業株式会社

川崎の技術屋集団。展示会で一目見たときに”面白い!”と思いさっそく情報交換を行った企業。ここなら相談に乗ってもらえる!と行動した。

下記の超小型IoTセンサーモジュールは実に優れモノ。

事情を説明するとこの会社の社長さんもそういう新たな試みが大好きという事だったので前向きな返事を頂けた。

そして市販のペンライトにエレックス工業の基板を組み込んでもらって、ペンライトを振るとその数をカウントして通信で情報を飛ばす(送信する)試作品を作り上げた。それを持ってやり取りをしていた某エンターテイメント系の大手企業に行き、試作品を見せると我々が短納期でここまで仕上げたことに正直驚いていた。その企業の取締役まで打ち合わせの場に出てきて見て頂いた。

まあ結論としては、ペンライトだけの話ではなくコンサートの新たな試みの構成が定まっていないという事で保留となって今に至る。

折角作った試作品、とても面白いものだと思ったので、自分たちの展示会で出展した時のリーフレットが上記のものです。

あっ、ちなみに本件で、ハルとしては、ペンライトを振るごとに情報を受信してカウントし、それが一目で分かるようなアプリを作り披露しました。<m(__)m>

その後いくつかご紹介も含めてペンライトの話はありましたが、作る数があまりにも膨大(何十万個、何百万個)で、こちらとしても腰砕けになってしまいました。(人気アイドルグループが全国ツアーを行うと、ペンライトは会場ごとにオリジナルぺンライトなるものを販売するので販売の数が半端じゃないのをその時知った。驚愕の事実‼)

まあ製造はC国とかに依頼する事になるのでしょうが、その膨大な数の製品の品質管理(品質保証)が弊社には無理という結論にも至ったわけです。こういう場合はその道に長けたしかるべき企業と組むしかないという事です。

この案件を通じて、ゲーム機器製造企業、ゲームアプリ製造企業、エンターテイメント企業、その他中小・大手のIT製造企業さんを交えてやり取りをして多くの勉強をさせて頂きました。ご協力いただいた数々の企業様に感謝の気持ちで一杯です。この場を通じて改めてお礼申し上げます。

kimamana-jiyujin-1957

創業49期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2025年3月末まで社長、4月より会長となりました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

2件のフィードバック

  1. 恩地和利 より:

    その節は、本当にお世話になりました。こちらこそ、ありがとうございました。この時、僕らのウリは、小さい会社でも「発想力」と「機動力」だと自負しておりましたが、貴社も全く同じ匂いがし、さらに輪をかけて面白いモノを開発されていました。本当に驚いたことを思い出します。この度、会長になられたとの事、益々、自由な立場であっと驚くモノをどんどん創っていってください。私も、業界が変わりましたが、新しいアイデア商品を考え続けて行きます!

    • kimamana-jiyujin-1957 より:

      今後とも何卒よろしくお願いいたします。落ち着いたころ連絡させて頂きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です