ぼったくりタクシー”違法客引き”成田空港で横行のニュース。

たまたまTVを見てたら、
『激撮!ぼったくりタクシー 違法客引き一部始終 ~成田空港で横行 標的は富裕層~』
というタイトルが流れてきた。
“むむむむ・・・” 思い出しちゃったよね・・我がハネムーン in アメリカ。
実は我々夫婦のハネムーンは、
ロサンゼルス5泊 → ハワイ島4泊 → オアフ島6泊の豪華旅!
最初にユナイテッド航空でロス入りだったんだけど、
当時JALのキャプテンをしていた叔父がアメリカ西海岸の
「ランチョ・パロス・ベルデス」というセレブ地区に住んでおりまして、
「ホテル代は出すから、ロス南部のトーランス市ホリデイ・インまでバスで来い!」と。
いやいやいや・・・
こっちはアメリカ本土初上陸の新婚カップルなんですよ?
そんな「浅草行くノリで」みたいに言われても、ねぇ?(笑)
とはいえ、プレゼントだし「はい、了解しました〜」と素直にお受けしました。
で、いざロスに到着してびっくり!
税関をスルッと通過したら、
いきなり放り出された到着ロビー!(こんなに何の審査も無く到着ロビーかよ?)
するとそこにズラリと並ぶ、プラカードを持った“なんか怪しげな人たち”。
その中のひとり、アメリカ系中国人と思しき「チャン」が英語で近づいてきた。
「リムジンで安くどこでも連れていきますヨ〜」と、満面の笑み。
いやいや、誰やねん!?
この大事なハネムーン初日に、そんな得体の知れないチャンには乗れませんて!
と思いきや、彼はIATANのIDカード(旅行業界向けの証明)を見せながら、
「大丈夫、オレ怪しくない!」と猛プッシュ。
でもまあ、こっちも早くホテルに行きたいし、
なんか悪い人には見えないし・・・値段交渉してみたら思いのほか安い!
「じゃあお願いしまーす」ってことで、駐車場までついて行くと、
彼が指差して笑顔で言った。
「This is my limousine!」
・・・おいおい。
「ホンダのアコードやないかい!」(乗り心地窮屈やないかい!)
もうツッコミどころ満載(笑)
一瞬「やっちまったか!?」と頭をよぎるも、
そこはハネムーンのノリとチャンの笑顔に背中を押され、
そのまま彼の“アコード・リムジン”でホテルへ。
結果的にこれが大当たり!
滞在中のプライベートガイドとして雇って、
パンフレットで見たオプショナルツアーよりも安く名所を効率的に巡れたし、
ユニバーサルスタジオは裏口ルートで入れてくれるし、我々の想像を超えるところに色々(要するに一般の観光客では足を踏み入れないようなところね)連れて行ってくれて、実に満足度の高い旅となったわけです。
とはいえ、一歩間違えれば“ぼったくり違法客引き”に捕まってたかも!?
本当に運が良かった、そう思わざるを得ないロス初日の思い出でした。
ちなみにその後、ロスからハワイ島へ飛ぶ予定だったんだけど、
出発当日にハリケーンが接近中との情報が!
「えっ、これホントに行けるのか!?」と不安になり、
念のため、叔父に電話して事情を説明したところ・・・
「あ〜、今日から俺たちニューヨーク旅行行くから不在ね。ま、なんとかなるっしょ!ガンバレ〜!」
軽っ!
あれだけ「空港からは自力で来い」って言ってた叔父の頼もしさ、どこいった(笑)
ということで、ハネムーンはド頭から軽い試練の連続。
でもそれも含めて全部が思い出!
旅は“事件”があってナンボ。ちなみにトーランスのホテルからハワイ島の宿泊予定のホテルに公衆電話で確認を取ったら”大丈夫”との事だったので安心して移動できたのだ。
皆さん、見知らぬ人にホイホイついて行っちゃ駄目ですからね。(誰に言っとるの!?)(笑)
追記:
そうそう、ついでに言っておくと、
我が一族というのは、父方も母方も基本「無関心・無干渉」主義。
親兄弟ですら、普段のやり取りなんてほぼなし。
ましてや親戚一同となると、誰がどこで何してるかなんて、正直まったく把握できていない。
あのJALのキャプテンだった叔父にしても、
我々の結婚式で顔を合わせたのがたぶん20年ぶりくらい。
それなのに、ハネムーンでホテル代をプレゼントしてくれたのは、ある意味ミラクル。
・・・ってことは、もしかしてあれ、
私の母(=叔父にとって怖〜い姉)の“見えない圧”が効いてたのか?(笑)
いやほんと、車で30分もあれば会える距離なのに、
お互いに「身内」って感覚はかなり薄いと思う。
でもまあ、今も昔も、そういうドライな距離感の方が自分には心地いい。
身内が近すぎるより、これくらいがちょうどいいのかもしれないね。