過去の開発製品のご紹介。ROM WRITER支援ソフト『ファームライター』
昨日、過去に開発してきた製品をネット検索してみたのですが、見つからないものが多く、闇に葬られたままの状態でした。
私自身もすべての自社開発品に深く関わっていたわけではなく、マニュアルがないと詳細を思い出せないものも少なくありません。
そんな中、1990年代の作業見積もり書類の山を整理していたところ、開発関連の資料をいくつか発見。これは処分前にきちんと整理しておくべきだと考え直しました。
今回ご紹介するのは、当時お世話になっていた安藤電気株式会社のROMライターを、NEC製PC-9801シリーズで制御するアプリケーションソフト『ファームライター』です。


当時の機器開発では、ROMライターは非常に重要な存在でした。
私たち組み込み系ソフトウェア開発者は、自分たちが書いたプログラムをROMに焼き、それを開発機器に取り付けて動作確認を行うというのが当たり前の時代でした。
ROMライターを製造している企業は少なく、その中の一社が安藤電気さんでした。彼らは自社のROMライターや、組み込みソフト開発に欠かせないインサーキットエミュレータ(ICE)といったデバッガーも製造しており、それらを使って私たちは日々ソフトの検証を行っていたのです。
面白かったのは、そのROMライターの新機種開発にも、私たちが関わらせてもらっていたことです。
そして、時代が変わり、パソコンが普及し始めた頃。
「装置単体で操作するより、パソコン上のアプリで制御した方が便利じゃないか?」
そんな発想から生まれたのが、自社開発ソフト『ファームライター』でした。
先ほどの見積書の束の中には、注文書や納品書も残っており、実はこのソフト、そこそこ売れていたようです(笑)。
我々のような中小IT企業にとって、大手メーカーからの受託業務は大きな柱です。
しかし、それだけにとどまらず、”自立”や”相互依存”の関係を築くには、自社発の製品を世に送り出すチャレンジが欠かせません。
ハル・エンジニアリング株式会社の歩みとは、まさにその「チャレンジの軌跡」だと、改めて感じています。
そうそう、今回紹介の自社製品リーフレット(緑色)も創業者の水野和彦作で、購入した印刷機で印刷したものです。そして値段設定が強気の40,000円!我々技術者に”販売価格いくらにするよ?”と聞かれたら?10,000円くらいと答えていた事でしょう<m(__)m>
