訃報『聖闘士星矢』主題歌を歌ったNoBこと山田信夫さん、腎臓がんで死去(享年61)

61歳という若さで、『聖闘士星矢』の主題歌を歌ったNoBさんが亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。

私が漫画の世界に身を置いていた頃、当時の『聖闘士星矢』担当編集・鈴木晴彦兄ィと、作者の車田正美先生の元へカラー原稿を受け取りに行く機会がありました。原稿は週刊少年ジャンプの表紙を飾る原稿でした。行き先は二子玉(?)駅前の居酒屋。なぜ私も同行できたのかというと、当日たまたま集英社を訪れていて、そのまま兄ィに飲みに誘われたからです。「車田先生の所に原稿を取りに行くから付いて来いと言われたかもしれない・・・。」(よく飲みに連れて行ってもらいました。)

居酒屋で拝見した『聖闘士星矢』のカラー原稿は素晴らしい出来。その場で先生やアシスタントの皆さんが盛り上がり(車田プロの面々はもうかなり飲んでいたわけで)、「じゃあ今から主題歌『ペガサス幻想』を歌うぞ!」と大合唱が始まりました。居酒屋で。しかし私はその曲を知らず、車田先生の鋭い視線を感じながら口パクで乗り切る羽目に・・・。きっとバレていたでしょうね。

その後、先生のご自宅を経て、銀座豪遊がスタート。アシスタントの一人が「ここ、座るだけで一人5万円だからな・・・」なんて余計なことを言うもんだからビビりましたが、高級バーのはしごが延々と続きました。『聖闘士星矢』が爆発的ヒットを飛ばし、長者番付1位だった時代。そんな場に、初対面の私まで連れて行っていただいたのです。

NoBさん、その節は歌えませんでしたが、今なら歌えます!
改めてご冥福をお祈りいたします。

銀座豪遊の後は、集英社まで兄ィと私をハイヤーで送っていただきお別れ。

その後、手塚賞・赤塚賞授賞式の後の二次会で新宿歌舞伎町のバーにて再会し、先生が私を覚えていてくださったことに感動しました。

・・・ここで懺悔。実はその夜の帰宅時、晴彦兄ィ経由で集英社に提出すべき車両乗車伝票を、未だに私が持っています!しかも、晴彦兄ィ(元集英社取締役)堀内さん(元集英社社長)印鑑入り。これは私が週刊少年ジャンプに残した”足跡”として大切に保管させていただきます。

NoBさん、本当にお疲れさまでした。
安らかにお眠りください。合掌。

・・・あの夜、飲みの席で耳にした”とんでもない話”がひとつふたつみっつ・・・。
でも、それは銀座の夜と一緒に封印。
私の口から語られることは、きっと永遠にありません。
——墓場までお供させていただきます。

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創業49期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2025年3月末まで社長、4月より会長となりました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

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