生成AIでアプリ説明イラストを作ってみた話
― 回り道の先に、ちゃんと答えがあった ―
今回、現在進行形プロジェクトのアプリの説明用イラストを、生成AIを使って一連のストーリーとして制作してみました。
最初に正直なことを言うと、
「生成AIを使えば、もっとサクッと出来るだろう」そう思っていました。
ところが現実は、そんなに甘くなかった。
思った通りにならない、の連続
描いてもらうたびに、表情が違う、立ち位置がズレる、手の向きがおかしい、電車の座席配置がどう見ても現実と違う(笑)
「いや、そこは動かさないでほしい」
「顔だけ変えたいんだけど…」
「スマホを“相手に見せる”って、こうでしょう?」
画面に向かって、ひとりツッコミを入れる時間が続きました。
生成AIは確かに凄い。
でも、こちらの思惑を空気を読んで汲み取ってくれる存在ではありません。
数字を捨てて、体験を優先する
当初は「8カットくらいで説明できるだろう」という、いかにも資料的な発想をしていました。
でも途中で、はっきり分かりました。数字で区切った瞬間、物語が死ぬ。そこで考え方を変えました。
8カットという縛りを捨てる。説明より「体験の流れ」を優先する。文字はあとから入れる。
絵だけで「あり得る場面」を作る。すると不思議なことに、
「このカットはいらないな」
「ここは文字がない方がいい」
「この距離感が一番大事だ」
絵のほうから教えられる感覚が出てきました。
実は途中で、よそに浮気しました(笑)
正直に言います。
ChatGPTとのやり取りが
あまりに細かく、しかも時間がかかり、
「これはちょっとヤバいな…」
と感じた私は、
密かに Copilot にも相談してみました。
すると返ってきた答えは、実にあっさり。
「私には出来ません」
……その瞬間、
「あっちがダメなら、こっちに」
という私の目論見は、脆くも崩れ去りました。(悪い考えを持っちゃダメなのね…)
逃げ場なし(笑)。
結局、試行錯誤の続きは ChatGPT に戻り、
構図を詰め、意味を詰め、
「何を伝えたいのか」を自分に問い続けることになりました。
もう一つ、強く感じたこと
今回の制作を通して、
個人的にもう一つ、強く感じたことがあります。
それは、
生成AIに対して、正面突破だけを狙わない方がいい
ということ。
自分の中で
「ここは絶対に譲れない」
そう思っている場面があり、しかも何度やっても生成AI側の表現が変わらないとき。
そこを無理に押し通そうとすると、だいたい泥沼に入ります(笑)。
そこで今回は、あえてこうしました。
その譲れないポイントを、いったん捨てる。
別の角度からお願いする。
少し離れた構図や表現で、数を作ってもらう。
そして回り道をしながら、最終的に「これならいける」という形に近づけていく。
一本道で答えを出そうとせず、ぐるっと遠回りしてゴールを目指すやり方です。
面白いことに、この方法を取ると、最初にこだわっていた一点よりも、もっと良い形に着地することが多い。
生成AIは、こちらが視野を広げた瞬間に、急に応えてくれることがあります。
結論:生成AIは「思考の鏡」
今回の体験で強く思ったのは、
生成AIは、魔法の道具でも、逃げ道でもないということ。
でも、対話しながら、試しながら、回り道を許容しながら、付き合うことで、
人間一人では辿り着けなかった形に連れて行ってくれる存在でもあります。
仕組みや機能が先にあるのではなく、
「どう伝わるか」
「どう感じてもらうか」
が先にある。
支援も、ものづくりも、一直線じゃなくていい。
最後に
正直、生成AIを使えばもっと楽ができると思っていました(笑)。
でも実際には、考えて、迷って、修正して、妥協して、その繰り返し。
ただ、その過程があったからこそ、
「これは伝わる」という確信を
ちゃんと持てるところまで辿り着けたのだと思います。
生成AIは万能ではありません。
でも、考える相棒としては、とても優秀です。
この体験談が、
生成AIで何かを作ろうとしている方、
あるいは「伝えること」に悩んでいる方の
ちょっとした参考になれば嬉しいです。
さて、
次はどこまで出来るかな。
ちなみに、イラスト自体はすでに完成しています。
説明文については、明日あらためて自分で入れる作業を行う予定です。
というのも、
イラストに文字入れまで生成AIにお願いすると、
ちょっとよろしくない現象が起きてきます。
そう、
漢字が……
微妙に違う(笑)。
見た目はそれっぽいのですが、
よく見ると「ん?」となる漢字が混ざる。
これはもう、生成AIあるあるですね。
興味のある方は、ぜひ一度お試しあれ。
