FB過去の投稿記事。「ソニーらしい製品を作りましたね」から過去の挑戦が蘇った。
ソニーさんの
「エクスペリア・プレイ」。

AndroidOS2.3搭載のスマートフォンでありながら、
スライドするとゲームコントローラが現れ、
PSPのゲームが楽しめるという、
いかにも“ソニーらしい”製品。
その記事を見て、思い出した。
あの頃の挑戦を。
AndroidというOSが世の中に出始めた頃。
まだ“スマホ用OS”という扱いがほとんどだった時代。
私は日刊工業新聞と日経産業新聞の2紙を取り、
新しいLSIやIC、半導体の記事を読むたびに
「これを使って何か作れないか?」
と考えていた。
Androidもその一つだった。
LinuxもAndroidもソースコードをダウンロードし、
Ubuntuで動く専用マシンを購入し、
ビルド環境を整える。
若き技術者たちは引きつる。
「Ubuntu!?Linux!?Android最新!?
ぎょえぇぇえええーーー!」
でも最後はこう言う。
「でも、動かすんだ。」
横浜のi-waveさんのハードウェアを購入し、
韓国のODROID-Tも取り寄せ、
当時の最新AndroidOSを組み込む。
さらに、その上で動作する独自Androidアプリを作る。
スマホ用OSを、専用機に載せる。
まだ誰も当たり前にやっていない頃の話だ。
展示会に出展する際は、
目標があった。
「どこのブースよりも最新のOSを載せようぜ。」
安定版ではない。
一つ前でもない。
“最新”だ。
エクレア、フローズンヨーグルト…。
甘い名前のOSを真顔で攻略する技術者たち。
展示会当日、
自分たちのブースに一番新しいAndroidが動いている。
それだけで誇らしかった。
売れるかどうかよりも、
“未来に一番近い場所に立っているかどうか”
それが基準だった。
エクスペリア・プレイの記事を見て、
そんな時代を思い出した。
あの頃、
面白い匂いのするものには必ず手を伸ばしていた。
今も、本質は変わらない。
対象がLSIやOSから、
社会の仕組みに変わっただけだ。
匂いを嗅ぎ、
未来を感じ、
まず触ってみる。
それが、ハルの挑戦の原点だった。
