縁が円になった日 ― 介護ロボット展示会にて
令和7年度 第2回 介護・生活支援ロボットフォーラムへ足を運んだ。
今回の目的の一つは、以前購入した株式会社ALITAの60GHzミリ波レーダーのその後を確認することだった。
当時は社内に活用できる技術者がいなくて、機材は静かに眠っている。だが、出展企業の説明を聞くと、3Dで可視化できるレベルにまで進化しているという。特許の世界だ。技術は確実に前へ進んでいる。

展示会場を歩いていると、見守り関連の製品が実に多い。
呼吸検知、転倒検知、離床検知、クラウド管理。
多少の方式は違えど、テーマはほぼ同じ。正直に言えば、どれも心に強く響くものは少なかった。
その中で驚いたのが、積水化学工業の見守りセンサーだ。クラウド管理なのにサブスクなしの買い切りモデルだという。こういうビジネスモデルはあまり聞いたことがない。ただ、見守りデータは動画のように膨大な情報を常時送る世界ではない。呼吸数やフラグ程度の情報なら、初期費用にクラウド維持費を内包する設計も成立するのだろう。技術だけでなく、ビジネスモデルで差をつける時代なのかもしれない。

さらに、Jpex Asia JapanのLiDARセンサー「LASSO」。
正直に言えば、私はLiDARセンサーという技術をよく知らなかった。
価格は約30万円、7年は問題なく使えるという。60GHzミリ波の約10倍だ。それでも、新しい挑戦には敬意を払いたい。ただ、資金に余裕のない介護業界での導入は簡単ではないだろう。今日の収穫は、LiDARという技術を知ったこと自体だった。

東電タウンプランニングの骨格検知AIも印象に残った。
自前で学習データを集め、推論ロジックを内製しているという。AIの世界では、アルゴリズムよりもデータが価値を持つ。その意味では本気の取り組みだ。しかし、どれだけ高度化しても、やっていることは「状態の検知」。人と人の関係をつなぐレイヤーにはまだ踏み込んでいない。

展示会は明らかにAIに侵食されていた。どこにでもAI。
ブースの説明に「魔法のようなAI機能」とあったので、「いや、AIって魔法そのものでしょう」と言ったら笑われた。
生成AIは誤情報も出す。最終判断は人間。情報は旬が短い。人間とAIをどう使いこなすかが問われている。AIエージェントの世界に踏み込めば、また景色は変わるのだろう。

しかし今日、何より心に残ったのは技術ではない。
名刺交換をした際に、「ハルさんて面白い会長さんがいるんですよね」と言われた。
何のことかと思えば、関東学院大学の小山学長がそう紹介してくださっていたという。
さらに話を進めると、その場にいた方は”あららIDEC横浜の前理事長・牧野”さん。
以前、理事長時代に名刺交換をしていたご縁がある。現在は株式会社ALITAの取締役でもある。
昨年、当時IDEC横浜の加藤理事が小山学長に私を紹介してくださり、学長と牧野さんも昔からのご縁があるという。
縁が、円になっていた。
技術は進化する。
AIは広がる。
市場は横並びになる。
それでも最後に動くのは、人の一言だ。
小山学長には感謝しかない。
人をつなぐとは、こういうことなのだと思った。
そして改めて感じた。
私は、人の縁に恵まれている。
波に乗るように、自分の足で動いてきた。
止まるのが苦手な性分だ。
動きの速い人が好きだ。
今日もまた、動いたからこそ見えた景色があった。
明日はまた別の展示会へ。
波は、次々とやってくる。
改めて、、”感謝!。貴方にも・・貴方にも・・”
