「誰かが、きっと作る」
広げたのは、地図じゃない。
ポケットから取り出したのは、
トランプほどの一枚の板。

娘が言う。
「なにそれ?」
私はそれを、そっと広げた。
ばぁーん、と。

ミウラ折の構造が一気に展開する。
折り目が光り、面が連動する。
それはただの紙ではない。
構造そのものが、美しい。
広がった面の中に、
古宇利島が立ち上がる。

エメラルドブルーの海。
まっすぐに伸びる古宇利大橋。
そして、ハートロック。
娘がそっと触れる。
その一面だけが、ふわりと浮かび上がる。

触れた場所から、未来が立ち上がる。
そして次の瞬間。
折りたたんだカードを手に、
娘はハートロックへ向かって走り出す。

昔、私はあの坂で転んだ。
砂で滑り、ずるっと落ちた。
でも今日は違う。
娘が、その先へ走っていく。
広げたのは、地図じゃない。
広げたのは、未来だ。
誰かが、きっと作る。
だから私は、描く。
広がる宇宙のテクノロジー、ミウラ折り。その先の未来は、きっと誰かが広げる。
※追記:Apple初の「折りたたみiPhone」は2026年9月に登場か 約30万円でTouch ID復活とのうわさも。だとさ。
