無線、飛ばしすぎ問題。

Careテクノロジー展を歩きながら、まず思った。

――無線、飛ばしまくってるな。

体重も飛ぶ。
血圧も飛ぶ。
脈拍も飛ぶ。
転倒情報も飛ぶ。

もう会場全体が電波で満ちているんじゃないかと心配になるレベルだ。

十数年前、私はBluetooth通信できる血圧計を探して右往左往していた。
やっと見つけたのが エー・アンド・デイ。

展示会で
「どうしてもBluetoothで血圧を飛ばしたいんです!」
と訴えたら、

担当者が一言。

「ほいっ!」

……と、まさかの2台。無償提供。

思わず天に向かって叫んだ。

「A&Dふとっぱらぁ~~っ!」

あれから十数年。

今や会場はBluetoothだらけ。
飛ばさない機器を探す方が難しい。

ちなみに車いす対応体重計も
タニタ とA&Dが製品化しているとの事。

しかしBluetooth通信できるのはA&Dだけとのこと。

心の中で、
「やっぱり飛ばす会社だな」とニヤリ。


今回の展示で一番「へぇ~!」だったのは、足首に巻くバイタル計測機器。

手首は外す。
でも足首は外さない。

理由はシンプル。

目に入りにくいから。

つまり、技術革新ではなく“場所革命”

高精度センサーよりも、

「取られない位置」

が勝つ。

これは深い。

測定精度よりも継続率。
ハイテクよりも人間心理。

正直、ちょっと悔しいくらいシンプルで賢い。


そして今回、地味に面白かったのが
未来福祉ICTコンサルティング のブース。

製品は売らない。

「どれを選ぶか」を売る。

見守りシステムは今や百花繚乱。
赤外線、ミリ波、カメラ、クラウド。

正直、似たようなのが並ぶ。

導入する側はこうなる。

「で、結局どれ?」

そこでこの会社は、自ら足でメーカーを回り、
カタログに載らない話を仕入れているという。

ネットの比較サイトではなく、
リアルの裏話。

アナログに動いている人が一番デジタルを理解している。

なんとも皮肉で、なんとも正しい。


今回の展示会は、未来ロボットが踊るような派手さはなかった。

でも、

無線は当たり前になり、
測定は標準化され、
価格も落ち着き、
そして“選び方”がビジネスになる。

市場が成熟していることを、じわっと感じた一日だった。

それにしても。

十数年前はBluetooth血圧計を求めて叫んでいた男が、
今は会場を見渡して

「無線飛ばしすぎだろ」

とつぶやいている。

時代は変わった。

でも私は今日も、

「飛ばせるか?」

を確認している。

ブレないのか、進化していないのか。

その判断は、読者の皆様にお任せしたい(笑)

kimamana-jiyujin-1957

創業49期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2025年3月末まで社長、4月より会長となりました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

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