「血はつながらずとも、くしゃみはつながる」花粉症
春というのは、実に美しい。(詩人か!?)
空は高く、光はやわらかく、
風は冬の角を落として人に触れる。(やっぱり詩人か!?)
しかしそのやわらかさの裏に、
目に見えぬ微粒子が潜んでいる。(おやおや・・微粒子?)
花粉症である。(オチはそれかい!)
かつて私は、この言葉をどこか遠くの出来事のように聞いていた。
妻がこの季節になると、
目を赤くし、鼻をかみ、薬を手放せなくなる姿を見ながら、
「へー、そんなアレルギーがあるんだ」
と、実に能天気な感想を抱いていたのである。(能天気なだけが取り柄…そんな私に妻はいつも鬼の形相)
数年後。(悪夢が始まった瞬間です!)
その“へー”は、
“うわっ”へと変わった。
夜、横になると鼻が詰まり、
今度は逆に鼻水が落ちる。
目はかゆく、くしゃみは止まらない。
春は、優雅な季節ではなく、戦場となった。(自分の姿を鏡に映し出すとその姿はまるでゾンビでした…)
病院に通い、
飲み薬、目薬、鼻うがい。
完全武装である。(職質などされて持ち物検査などされたら?完全に物騒なもの持ってますな!と言われそう。完全武装と完全に物騒…まったく、つながりはない。単なるお爺ギャグ)
ところが、である。
ここ五、六年、
なぜか薬を飲まずとも大丈夫になった。(ボケっ?ボケ始まった???)
六十歳を越えた特権か。
老化という名の免疫調整か。
私はまた、能天気にそう思いながら春を過ごしていた。
しかし朝晩の散歩だけは別だ。
愛犬ぽぽまるくんと歩くその時間、
私は全身で花粉を浴びる。
くしゃみが止まらない。
鼻水も容赦なく垂れる。
そして隣を見ると、
ぽぽまるくんも、くしゃみを連発している。

妻が言う。
「DNAって恐ろしいね」
いやいや。
血のつながりはございません。(あたしゃ人間だよ!激おこプンプン丸!)
だが、春の空気を共有する同志ではある。
人間も犬も、
同じ空の下で同じ花粉を吸い込み、
同じようにくしゃみをする。
それでも散歩はやめない。
春は美しいからだ。(おおおー詩人に舞い戻ってるぞ!)
花粉症という試練を含めて、
それが春という季節なのだろう。(百拙元養か?池田五山か?湯浅常山か?市河米庵か?…誰だよ、知らねぇーっ!…ってこんな纏め方で良い?)
花粉には十分気を付けてお過ごしくださいませ。
