新しい船出にエールを
長年お付き合いをしてきたデザイン会社が、先月解散した。
事情は知っているが、このブログでそれを語ることは遠慮したいと思う。
そんな中、昨日その会社の社長をしていた彼と会い、話をする機会があった。
理由は一つ。
彼が新たに会社を立ち上げたからだ。
私は起業する人間には一目置く。
今の状況で会社を立ち上げ、これから新たなチャレンジをしようとするその行動力は、やはり凄いものだと思う。
彼が立ち上げた会社の名前は
株式会社HARISH。
代表取締役は、石原祐輔である。
Webサイトもわずか二週間で作り上げたという。
まだ工事中のページも多いが、ぜひ見ていただきたい。
今までお付き合いしてきた大切なお客様と仕事を継続するため、
様々な役所を駆け回り、早く登記が完了するよう奮闘していたそうだ。
そしてようやく会社としての登録が完了し、その報告も兼ねてハルに来てくれたわけだ。
彼も会社を作るという大変さの中で、今まさに様々なことを経験している最中だ。
ただ、自分自身ですべてをやっているので、今まで知らなかったことを一つ一つ知識として自分のものにしている最中でもある。
様々なことにチャレンジしていこうという強い決意を語る彼に、私はこんな話をした。
「今回起業のノウハウを得るわけだから、これから起業したいと思っている人に対して、コンサルタントやアドバイザーの仕事も出来ますね。」
そう伝えると、まんざらでもない様子だった。
ハルの社内で一通り話をしたあと、後半戦は彼の地元である藤沢の居酒屋に場所を移した。
そこで今度は少し砕けた話題を。
私がやっていること。
彼がやっていること。
これからやりたいこと。
そんな話を、2時間制の居酒屋で時間いっぱい語り合った。
彼はいつも言ってくれる。
「平田さんは自分と同じ匂いがする」と。
その言葉に、私もその通りだと思っていた。
まさに、類は類を呼ぶの世界だ。
考えてみれば、私の周りには同じ匂いのする人間しかいない。
だから話をしていても、愉しい以外の感想がないのである。
彼はやはりものづくりのプロだ。
今回も、自分がこれから一人でやっていく中で面倒だと感じる作業を、簡単に出来るようにするアプリのツールを作って見せてくれた。
発想も面白いが、短期間でこれだけのものを作り上げ、自分の作業を効率化してしまう。
しかもそれだけではない。
「これ、自分だけじゃなくて売り物に出来ないかな?」
そんなふうに、何段階も先まで考えているのだ。
冗談で
「平田さんに会うときは、何か作って見せなきゃいけないと思って」(嬉しいこと言ってくれるね)
なんて言っていたが、彼のアイデアはいつも本当に面白い。
実は彼は、私のものづくりも長年見てきている。
ペンギンのぬいぐるみ。
カエルのぬいぐるみ。
そしてシマエナガ。
展示会でのものづくりも含め、ずっと見てきてくれている。
だからこそ、今回ぜひ話しておきたいことがあった。
それが、私が今取り組んでいる
文化をつくるものづくりの話だ。
今年に入ってから、同じ匂いのする仲間たちに少しずつこの話をしている。
彼もこのテーマで長年取り組んできたことを知っている貴重な一人なので、順序立てて実際のものも見せながら説明した。
すると彼は、大げさとも思えるほど驚いていた。
私が昨年、大きく軌道修正をしたこと。
ある意味これまでとは真逆とも言える方向へ舵を切ったことにも驚いていた。
しかし同時に、私が長年続けてきた行動が縁を呼び、仲間が増え、今に至っていることにも納得してくれたようだった。
そしてきっと、起業したばかりの彼自身も
「自分も行動しなきゃ」
そう思ってくれたはずだ。
今回のブログは、彼へのエールの意味も込めて書いている。
彼は言っていた。
「まずはここから10年頑張ります」と。
10年後、彼は60歳になる。
ただ目の前には、68歳になっても楽しそうに会長をやりながら、社長をしていた頃よりも動き回り、相変わらずものづくりをしている爺さんがいる。
「こんな68歳、見たことがないですよ。」
そう言っていたが、きっと彼の中では
「10年と言わずもっとやれるな」
そんな気持ちも芽生えたのではないかと思う。
そしてもう一つ。
彼が作った会社、株式会社HARISH。
この社名の中には、実は2つの仕込みがある。
さすがものづくりのプロ。
思わず
「やってくれるねぇ?!」
と微笑んでしまった。
ここで答えを書くのは野暮というものだろう。
ぜひ皆様も彼の会社のホームページを見て、その2つの仕込みを見つけていただきたい。
彼とはもう13年ほどの付き合いになる。
これまでは近すぎず遠すぎず、心地よい距離感で付き合ってきた。
しかし今回の起業をきっかけに、これからはもう少し近い関係で一緒に何か出来そうな予感がしている。
その一つとして、
「展示会に一緒に出展しようよ。」
そんな話をして、昨日の夜は締めとなった。
新しい船を出した株式会社HARISH。
これからどんなものづくりを見せてくれるのか、楽しみにしている。
