「翼を持たなかった創業者と、翼を広げる私」

明々後日、ハル・エンジニアリングは50期目に入る。

その節目を前にして、私は書斎で創業者・水野和彦の著書に目を通していた。
ペンネームは井野仙水。
“イノセンス”をもじったその名前に、彼の思想が表れている。

ページをめくりながら、ふと最後の一文に目が止まった。

「右翼でも左翼でもない。翼などもたない、ただの自由思考人間の自然な思いである。」

思わず、声が出た。

おいおい、そう締め括っていたか——と。

私は今、会長となり、
“怪鳥”として大きく翼を広げて飛び回っている。

散々そう言ってきた。

枠に収まらず、縛られず、
あちらこちらへ顔を出し、考え、動く。

そんな自分と、
「翼などもたない」と言い切った創業者の言葉。

一見すると、正反対に見える。

しかし、違う。

よくよく考えてみると、
目指しているものは同じだ。

創業者は、どこにも属さないために
“翼を持たない自由”を選んだ。

私は、どこにも縛られないために
“翼を広げる自由”を選んでいる。

形は違う。

だが本質は同じだ。

ハルの社名に込められた意味は、
High technology and Liberal mind。

この“Liberal”という言葉は、
今では少し誤解されがちかもしれない。

だが本来の意味は変わらない。

自由に考え、枠に縛られず、
自分の意思で判断すること。

創業者はそれを
「翼などもたない自由思考人間」と表現した。

そして私は今、
怪鳥として翼を広げている。

翼を持たない自由があり、
翼を広げる自由もある。

どちらが正しいかではない。

自由とは、その人の在り方そのものだ。

50期という節目を前にして、
創業者の言葉と再び向き合った。

そして気づいた。

ハルは創業の時からずっと、
“自由であること”を選び続けているのだと。

さて、次の時代へ。

私はこれからも、
大きく翼を広げて飛び回る。

それが、私の選んだ自由だからだ。


「いいわぁー、ハル。」

kimamana-jiyujin-1957

創業49期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2025年3月末まで社長、4月より会長となりました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です