過去の自社製品のご紹介:『高精度ディジタル圧力計』(圧力制御機能付き)

新製品ニュースの日付は「1982.3」。
この説明書を書いたのは、長年一緒に開発をしてきた先輩社員です。(字を見れば誰が書いたのかすぐにピピ~ンと来ます。)今でこそ当たり前のワードプロセッサも、当時はまだ一般的ではなく、説明書はすべて手描き。字や図面にその人のクセや温もりが残っている時代でした。
※ちなみにPCワープロソフトに関していうと、1990年代前半:一太郎の全盛期で、1990年代後半:Windows 95とMicrosoft Officeの登場で「WORD」ソフトの利用者が急増し、シェアも逆転していったと記憶しています。
仕様書を見て一番懐かしさを感じたのが、搭載CPUがインテル製8085Aであること。当時はインテルの8080/8085、ザイログのZ-80、モトローラの6800/6809あたりが8ビットCPUの主流でした。ROM容量はわずか2KB。今の感覚では「え、小さっ!」と思われるでしょうが、機能もシンプルで、当時としては標準的なサイズでした。
納品先は東京・蒲田の東京科学精機殿。さまざまな機器でお取引いただいた企業です。
この機器に関して残っている資料は、手描きの説明書1枚と数枚の写真のみ。

しかし、これも間違いなくハル・エンジニアリング株式会社の“ものづくりの歴史”の1ページ。ここに記録として残します。