バイタルサイン監視デモアプリ公開!
国内初の感染者確認
2020年1月16日、国内で感染者が初めて確認された。中国・武漢から帰国した神奈川県の男性。
ダイヤモンド・プリンセス号
2月5日、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員のうち10人から新型コロナウイルスの感染が確認された。
2020年2月5日。我々はその日初日を迎えたテクニカルショウヨコハマ2020展の会場にいた。大型クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号は会場となったパシフィコ横浜と横浜ベイブリッジを挟んで反対側の大黒ふ頭に接岸していた。空を多くの民放ヘリが飛び交っていたのを今も鮮明に覚えている。
それから世界中がコロナウィルスの猛威に晒されていった。
我々の会社は幸運にもコロナの影響をさほど受けることなく、案件によってはテレワーク主体等の作業形態の変更は余儀なくされたが、引き続き様々な開発を継続していた。
そして自社発の開発に関しても継続していた。ただ、この年2020年11月に開催される予定だった展示会に関してはリモート開催のみとなったので、弊社のメリットを見いだせず出展を見送った。
さて、本題の「バイタルサイン監視デモアプリ」だが、仲良くして頂いている株式会社三ツ波 – Mitsunamiの営業A部さんから面白いものがあるんだけど、なんかアイデアないですか?との打診を受け実際に弊社で見せてもらうことになった。

画像の白い物体がその60GHzミリ波レーダーとやらで、人間の心拍数や呼吸数が計測できるという代物だった。実際に施設や病院でベッドで寝ている入居者さん(患者さん)の心拍数や呼吸数を計測している実績があるものだった。”へーっ、凄いですね。面白いですね。”という事でアイデアを出して展示会に出展する事を約束した。(人と同じアイデアでは面白くないですよね・・)
この件に関してはさほど時間を有する事なくアイデアは浮かんでいた。それにはもう一つのアイテムで適したものを探さないといけなかったが・・。そして運良く体温測定センサーも見つかった。

世の中にコロナウィルスが蔓延して以降、如何なる施設に行っても体温を測る機器が設置されていた。体温に於いてコロナウィルス感染の疑いの有無の判定をしていたのだ。当時コロナウィルスへの感染時、肺障害や呼吸困難の症状も騒がれていたので、”だったら、体温だけでなく心拍数や呼吸数も計測出来て、異常を知らせてあげたら良いのではないか?と思って作ったのが、バイタルサイン監視デモアプリである。”
世間一般的に大手メーカーさんなどが世の中に出されている体温計測の機器は大きなタブレットに体温計測センサーが付いていて、画面に顔を近づけると体温計測して結果を表示し、正常か異常を通知するというものだった。
私的には遊び心が欲しかった。ふと何気なく思いついたのがロボットだった。しかも見た目が優しい木製のロボット。そのロボットが、体温や心拍・呼吸を計測して知らせてくれる。
Webサイトで木の玩具屋さんを探し、小田原に対応してくれそうな木の玩具製造会社(絵馬 木札 木工パーツ 木製品の神奈川玩具)があったので連絡後訪問し、話をして快諾を頂いた。その後ロボットの図面を書いて送り、ロボットのパーツを製造してもらった。そして手作り感満載の木製ロボット、名付けて『HaLROBO』が完成した。

記念撮影の為、横浜の港に赴き”パシャッ!”。大桟橋には飛鳥Ⅱが停泊していました。

大まかな仕様としては上記リーフレットの通りで、一般的な製品が体温計測だけだが、『HaLROBO』は、なんと!なんと!<体温・心拍・呼吸>が計測出来ます。凄いでしょう!?
※ロボットの目の輪っかはプラモデルで塗装する時に塗料を入れるアルミの器。青い目は百均で買った磁石。両耳も特注ではなく、ハンズで木製のパーツを買ってくっ付けました。まあ手作り感満載の木製ロボットです^^;
展示会では来場者さんから”ハルさんはいつも面白いものを出展してますよね^^”と言われたり、今年のテクニカルショウヨコハマでも”ここのブースが一番面白いし、見ていて楽しい”と何人かの方に言って頂きました。展示会は基本お祭りだと思っていますから目立ってなんぼです。楽しい雰囲気を作ってなんぼです。