君たちはどう生きるか 採用編
世の中が何やら面白い動きを始めそうです。
それもこれも、AIという存在が世の中に現れたからでしょう。
どういうことか。
これまで多くの企業は、人手不足を理由に必死になって採用活動を続けてきました。しかし最近は、無理に採用を増やさなくても、AIを上手に活用しながらこれからの時代を生きていこうという風潮が少しずつ見え始めています。
採用が思うように進まなかったとしても、「それはそれ」と受け止め、AIを活用しながら事業を継続していこうという考え方です。
少し視点を変えてみると、少子化によって、これまでのような応募人数を期待すること自体が難しい時代になりました。
そんな時代に、まるでその流れを補うかのようにAIが急速に進化してきました。
人手不足という社会課題を、AIが少しずつ補い始めている。そんな見方もできるのではないでしょうか。
ただ、私には少し気になることがあります。
もし、「採用できないからAIで補えばよい」という考え方が当たり前になってしまったら、組織の人間の層にぽっかりと穴が空いてしまうのではないでしょうか。
若手が入らなければ、中堅は育ちません。
中堅が育たなければ、次のリーダーも育ちません。
やがて組織全体が高齢化し、その会社を支えていく人材そのものが不足する時代がやってくるかもしれません。
これは、あくまでも私個人の考えです。
私は、AIのおかげで、これまで一人ではこなせなかった仕事をこなし、その量も質も大きく高められると考えています。
AIは、これからの時代を生きていくうえで、非常に貴重な戦力です。
ただし、入り口と出口は人間の役割であると、私は個人的に思っています。
何を目指すのか。
何を創り出したいのか。
AIにどのような指示を与え、AIが生み出した結果をどう判断し、どう社会へ届けるのか。
その始まりと終わりは、人間が担うべき役目です。
だからこそ、これからの時代を生き抜くためにも、人材確保に対する考え方は昔も今も変わりません。
私は採用について、特別なことをしてきたつもりはありません。
毎年、目標とする若者を採用する。
そのために、その時代、その時代に合わせた創意工夫を続けてきました。
AIと人は、どちらか一方を選ぶものではありません。
AIの力を最大限に活かしながら、人を育て、人と共に未来を創っていく。
それが、これからの企業のあるべき姿だと私は考えています。
会社というのは、やはり人が存在してなんぼの組織だ。
AI時代を迎えた今でも、その考えだけは変わることはありません。

