「未来への挑戦」を続けなければいけない理由。
創業者が道半ばで経営者を断念したわけだが、彼が掲げた営業方針の中に、「安定の維持」と「未来への挑戦」とのバランスを保つため、次の通りに営業する。とある。
1.大手企業からの継続的受注を優先し、当社の技術力と志向に合致するものを選択して従属することのない対等な立場で契約する。これを以って安定的な経営の基盤とし、他からの支配・拘束を受けない樹種独立の立場を堅持する。
2.上記の安定を損わぬ範囲に於いて、新分野への挑戦を継続する。異業種と積極的に交流して新製品開発の途を拓き、新しい企画については取引先の規模や経歴を問わず、柔軟に取り組んで、研究、実験を推進する。これを以って将来の新事業を創出する。
私が代表になった2009年4月、時はリーマンショックの後遺症で、弊社60名の社員のうち一瞬にして23名がお客様からの仕事を失った。長きに渡り「安定の維持」を行ってきたところが脆くも崩れた瞬間である。私は意外と楽観主義(?)なのかもしれない。就任時に1/3強の社員の仕事を失ったが、特に動揺もなく、どちらかというと「未来への挑戦」に舵を切った感じだ。
我々は大手企業の製品づくりに携わりながら自分たちの技術磨き、スキルアップは十分に行ってきた。その技術を生かす場が潰えた・・。だったら自ら作り出せばよいだけの事。
偶然ではあるが同時期にIDEC(公益財団法人 横浜企業経営支援財団 横浜市中小企業支援センター)さんからパシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展への出展依頼が舞い込んだ。世の中の営業活動がストップしてる状況でもあったので、ここは一発お祭りに参加するか!とばかりに展示会参加意思表明をした。その後、参加企業が集まらないとの事でブースが空いているんだがハルさん、複数ブースどうですか?とお願いされたので、何も出展品が決まっておらずの状況だったがOKした。
さてそれから大急ぎでテーマを決め、チーム編成をして、何とか展示会当日の間に合わせることが出来、結果大盛況のうちの展示会を終えることが出来た。

それから16年連続で展示会出展を行い、毎回オリジナルの展示品を発信させていただく事で少しは世の中の人々に、ハル・エンジニアリング株式会社の名を知って頂けたと思っている。
「安定の維持」は時のいたずらで揺らぐことはあるが、「未来への挑戦」に関しては全てが自分たち次第である。『継続は力なり』という言葉を胸に日々諦めることなくコツコツと地道に努力し続けること。そうすることで目標の達成や大きな成功につながるのではないだろうか。
我々の挑戦をこのブログを通じて発信させて頂こうと考えています。何卒宜しくお願い致します。
亡き創業者の意思を継いだ「未来への挑戦」は続く・・・・。