老人が吠える。レガシー改造に、爺さんたち大集合。
AIが仕事を奪う。
そんな言葉を耳にする機会が増えた。
でもね、私はこう思う。
奪われるのを嘆いている場合じゃない。
使ってやることが山ほどあるだろう。
かつて私は、CPUごとのマシン語表を片手に、
バイナリに直接パッチを当てて納期を乗り切っていた。
デバッガでは動くのに、ROM化すると動かない。
調べていくと、ビルド条件の違い。最適化の影響。
ハードウェアへの書き込み順序が変わっていた。
ある時は、日本語マニュアルを信じて設定していたのに動かない。
英語マニュアルを開いてみると、レジスタ長の解釈が違っていた。
下位2バイトだけ設定していたつもりが、
本来は4バイトでアクセスしないといけない。
上位2バイトがゼロであっても、
それは“意味を持つゼロ”だった。
こういう世界で仕事をしてきた。
そして今。
そんなレガシーなシステムを改造してほしい、
そんな話を聞くと心が躍る。
なぜか?
面白いからだ。
昔は、こういう仕事は“職人芸”だった。
できる人間が限られていて、
その人がいなければ終わり。
でも今は違う。
AIがいる。
AIはコードを書く。
AIは解析もする。
AIは候補も出してくれる。
でも――
AIは「なぜそこがおかしいか」はわからないことがある。
ここに、人の出番がある。
しかも、ただの人ではない。
昔の現場を知っている人
バグの匂いがわかる人
“動いてしまう理由”を理解している人
つまり、我々のような“ロートル”だ。
(いい意味でね。)
そして、ここにもう一つ加わる。
若手だ。
若手は手が動く。
ツールも使いこなす。
吸収も早い。
そこに、
爺さんの勘
AIの速度
これが合わさるとどうなるか?
とんでもなく強いチームになる。
しかもこれは単なる開発ではない。
教育でもある。
でもね。
教育って言うと、すぐにこう考える人がいる。
「それは企業の教育部門の仕事でしょう?」
違う。
現場でやれ。自分でやれ。
若手に教える?
そんな大層な話じゃない。
一緒に解けばいい。
「ここがおかしい」
「なぜですか?」
「AIはこう言ってます」
「違う。この動きはこうだ」
このやり取りそのものが教育だ。
用意された研修では身につかない。
でも、現場で一緒に悩んだことは、
絶対に忘れない。
だから私はこう思う。
老人が吠える。
レガシー改造に、爺さんたち大集合。
そしてAIと若手が、その技を受け継ぐ。
これは懐古じゃない。
未来の話だ。
古いシステムを触っているのに、
やっていることは最先端。
泥臭い作業は変わらない。
でも、そのスピードと広がりはまるで違う。
だったらどうする?
簡単だ。
先にやる。
誰かがやるのを待つ必要はない。
環境が整うのを待つ必要もない。
自分で場を作れ。
レガシーな機器があるなら、それを読む。
ROMがあるなら吸い出す。
AIに食わせる。
考える。試す。外す。また試す。
それでいい。
その積み重ねが、やがてこうなる。
「それ、直せますか?」
その一言が来たとき、
胸を張ってこう言えばいい。
「やるべぇー!」
もしこの記事を読んでいるあなたの会社で、
古い装置が現役で動いている
でも中身を理解できる人がいない
ちょっとした改造や修正で延命できそうだが手が出せない
メーカーサポートが終わって困っている
そんなレガシーシステムの悩みを抱えていませんか?
完全な作り替えではなく、
“今あるものを活かす”という選択肢。
私は、かつての現場で培った経験と、
そして今のAIを組み合わせて、
「読み解き、最小限で直す」
そんなアプローチにチャレンジしようとしています。
まだ大々的に事業として構えているわけではありません。
でも、だからこそ。
一つ一つの案件に、真正面から向き合えます。
もし、
「こんなものでも見てもらえるのか?」
「資料もないが動いてはいる」
「もう誰も触れないと言われた」
そんな状態でも構いません。
まずは、お話を聞かせてください。
そして最後に一言。
老人が吠える。
レガシー改造、やるべぇー!

