「説明ではなく、“感じる世界”を描く。」
私は今まで、何かを作るとき、
「忠実に表現すること」を大切にしてきた。
だから、
実物を見て、
特徴を拾い、
なるべく正確に、
間違えないように、
“それらしく”作ろうとしていた。
もちろん、それは大切なことだ。
だが昨日、
私の中で大きな方向転換が起きた。
きっかけは、
たまたまテレビで目にした
Antoni Gaudí の作品だった。
その瞬間、
私は完全にやられた。
ガウディの建築は、
説明を必要としない。
「この曲線にはこういう意味があります」
「この色にはこういう理由があります」
そんな説明をしなくても、
人は何かを感じる。
生きている。
呼吸している。
温かい。
包み込まれる。
そんな感覚が、
言葉より先に飛び込んでくる。
私は思った。
「ああ、これだ。」
私は今まで、
“説明できるもの”を作ろうとしていたのかもしれない。
だが本当に心を動かすものは、
説明の前に、
まず“感じる”。
振り返れば、
今までにも多くの作品に触れてきた。
Seiji Fujishiro の灯の世界。
Pablo Picasso の自由な崩し。
Makoto Kobayashi の、
語らなくても伝わる漫画の世界。
Adachi Museum of Art の、
自然まで巻き込んだ空気感。
様々な作品たちが、
ずっと私に、
「感じろ!」
と呼びかけていたのだと思う。
でも私は、
どこかでまだ、
“説明”に縛られていた。
しかし昨日、
ガウディによって、
その最後の壁が壊された。
もちろん、
今すぐ自分が、
そんな世界を作れるとは思っていない。
だが、
方向性は決まった。
私はこれから、
“説明する作品”ではなく、
“感じさせる作品”を目指したい。
文字を読まなくても、
意味を説明しなくても、
何かが伝わる世界。
それこそが、
私の求めていたユニバーサルデザインなのかもしれない。
そして本音を言えば、
今では真四角なカードですら、
少し違う世界に見え始めている。
だが、
制約があるからこそ、
その中でどこまで
“呼吸”を宿せるか。
それもまた、
愉しい挑戦なのだと思う。
さて、
ここからまた、
新たなる第一歩です。
私はこれから、
「これはこういう意味です」
と説明するものではなく、
皆様が、
それぞれ自由に、
温かさや、
安心感や、
何か小さな灯のようなものを感じて頂ける世界を目指して、
ものづくりを進めていきたいと思います。
さて、
ここからまた新たなる第一歩です。
