「半年前、宇宙へ行けなかった夢たち。」H3 6号機
今朝、国産大型ロケットH3 6号機の打ち上げ成功のニュースを目にした。
まずは関係者の皆様に心よりお祝い申し上げたい。
半年前の失敗を乗り越え、再び宇宙へ挑戦し、そして成功を収めた。
素晴らしいことである。
しかし、私が今回注目したのはロケットそのものではない。
そのロケットに搭載されていた衛星たちである。
最近ご縁があり、独自に衛星開発へ取り組んでおられる方々と知り合う機会があった。
そのお話を伺って初めて気付いた。
衛星開発者にとって、ロケットは単なる運搬手段ではない。
数年かけて開発した夢や希望を宇宙へ届けてくれる唯一の乗り物なのである。
もし打ち上げが失敗したらどうなるのか。
当然ながら衛星は役割を果たせない。
場合によっては再び同じ衛星を製作しなければならない。
潤沢な予算を持つ組織であれば再挑戦も可能かもしれない。
しかし大学の研究室や小規模なベンチャー企業にとってはどうだろう。
資金面も含め、次への挑戦が極めて厳しくなる可能性がある。
だから今回の成功は単にロケットの成功ではない。
衛星開発者たちの再チャレンジ成功でもある。
テレビでは「H3打ち上げ成功」という見出しになるだろう。
もちろんそれは間違いではない。
だがもし私が報道する立場なら、ぜひ追いかけてほしい。
半年前の失敗で宇宙へ行くことができなかった衛星たち。
その後、研究者や開発者たちは何を思い、どのような半年を過ごしたのか。
再び打ち上げの日を迎えた時、どんな気持ちでロケットを見上げていたのか。
私はそちらの物語を知りたい。
JAXAや三菱重工業は日本を代表する組織である。
一方で、そのロケットに夢を託した大学やベンチャー企業、研究者や学生たちもいる。
今回宇宙へ旅立ったのはロケットだけではない。
多くの人々の夢や努力、そして再挑戦への想いも一緒に宇宙へ向かったのである。
関係者の皆様、本当におめでとうございます。
そして、良かったですね。
心からそうお伝えしたい。

