「展示会で探しているのは製品ではなく可能性」
本日訪問したSmart Sensing2026展は、正直なところ想像していたよりコンパクトな展示会だった。
しかし、私にとって展示会の価値は規模ではない。
昔から私は気になる技術や素材を見つけると、開発元にこんなお願いをしてきた。
「提供してください。アイデアを出してものづくりをします。展示会にも出展します。その時は御社や御校の名前も紹介しますから。」
今思うと随分と厚かましいお願いである。
当然ながら最初は半信半疑だ。
「本当に作るの?」
そう思われても仕方がない。
ところが後日、展示会で私たちのブースを訪れた担当者が、
「へーっ、本当に作って出展してくれたんだ!」
と驚く。
ペテン師でも詐欺師でもないのである。
今回も振動発電や導電糸、スマートテキスタイルなど、様々な素材や技術を見ることができた。



(↑こういうのが私の琴線に触れるのである^^)

(金沢大学の振動発電モジュールは開発当初から気になっていたもので、直接教授ともやり取りをしてきました。製品化は住友金属鉱山株式会社さんなのかな・・・)
特に興味深かったのは、
「この技術を使って何か面白いことを考えてください」
という姿勢の企業や研究機関との出会いだった。
彼らは研究開発を行う。
私たちは用途を考える。
そして体力のある企業が製品化する。
これもまた立派な役割分担だと思う。
中小企業が大企業と同じ土俵で戦う必要はない。
アイデアを出す。
試作する。
世の中へ見せる。
そこから次の誰かにバトンを渡す。
そんなものづくりがあっても良いと思っている。
今回の展示会で持ち帰ったのは製品ではない。
いくつもの発想の種だった。
そして何より、脳みそのスイッチをたくさん押してもらった。
展示会とは、私にとってそういう場所なのである。

