LOVOTを見て感じたこと。その先に見えた景色。
今日、LOVOTの広告を目にした。
今では知らない人の方が少ないかもしれない、あの愛らしいロボットである。
実は私は、このロボットがまだ形になる前から知っている。
十年以上前だっただろうか。組込み展で、我々のブースの目の前にブースを構え、まだ製品もない中、「これからこんなロボットを作るんだ!」という映像を流していた姿を覚えている。
当時は夢物語にも見えた。
しかし、スポンサーを募り、資金を集め、長い年月をかけて開発を続け、ついには多くの人に愛される製品として世の中に送り出した。
これは本当に素晴らしいことだと思う。
ところが、今日私が感じたのは、その先だった。
「あれだけのものを今の時代にゼロから作るとしたら、本当にまた十年かかるのだろうか?」
生成AI、画像生成AI、動画生成AI、クラウドサービス……。
十年前には存在しなかった便利な技術が、今は数え切れないほどある。
もちろん、簡単にLOVOTと同じものが作れるとは思わない。
しかし、「挑戦するためのハードル」は間違いなく下がっている。
そして、そこで私が考えたのは、もっと面白いことだった。
もし、あのLOVOTを作り上げた開発陣が、今もう一度ゼロから新しい挑戦を始めたら?
私は、とてつもないものが生まれるような気がする。
また十年かかるかもしれない。
しかし、その十年は、最初の十年とは全く違う十年になるだろう。
そして私はさらに妄想した。
次は「可愛いロボット」ではないかもしれない。
自然の中に放しても違和感のない、架空だけれど本当に存在していそうな生き物。
人が「ロボットだ」と思う前に、「この生き物は何だろう?」と感じるような存在。
そんな未来だってあるかもしれない。
こういう話をしていると、「そんなもの作れるわけがない」と言われることもある。
でも私は、その会話こそが楽しい。
否定するためではなく、
「もしそうなったら?」
「だったらこんな技術が必要だね。」
「この先生を巻き込もう。」
「この会社なら面白い。」
そんな雑談が未来を作るのではないかと思っている。
私がHAMARISEでやりたいのも、まさにそんな時間である。
難しい顔をして会議をするのではなく、コーヒーを飲みながら未来を語る。
共に考え始める。
しかも愉しみながら。
その雑談の中から、新しい景色が見えてくる。
私はそう信じている。

