敗者たちの歓喜。箱根駅伝予選会で見た、もう一つのドラマ。
今日は久しぶりにパソコンから離れ、のんびりとした土曜日を過ごしました。
デッキで日光浴をしたり、亀の子たわしで亀を磨いたり。(笑)
そんな穏やかな一日の中で、心を大きく揺さぶられる光景を目にしました。
箱根駅伝の予選会です。
毎年1月2日、3日に開催される箱根駅伝。
私の住む湘南の街を選手たちが駆け抜けていきます。
この箱根駅伝を、私は毎年楽しみにしています。
息子と娘が通った東海大学が出場することも、その理由の一つです。
ちなみに、今年の東海大学は予選会を堂々の3位で通過!
来年のお正月も楽しみになりました。
しかし、今日書きたいのは東海大学のことではありません。
予選会で目にした、ある光景についてです。
勝者の歓喜、敗者の涙
箱根駅伝には、毎年いくつものドラマがあります。
一本のタスキを仲間につなぐために、選手たちは必死に走ります。
思いどおりに走れた選手もいれば、悔しさに涙する選手もいる。
だからこそ、脚本のないドラマに毎年心を動かされるのでしょう。
今日の予選会も同じでした。
本大会への出場権を勝ち取った大学の選手たちは、喜びを爆発させていました。
一方、出場がかなわなかった大学の選手たちは、涙を流していました。
中には、過去の実績から考えて、本大会出場は当然と思われていた強豪校もあります。
その選手たちが、予選敗退という現実を突きつけられ、泣き崩れていました。
特に4年生にとっては、大学生活最後の挑戦です。
もう来年はありません。
これまで積み重ねてきた努力を思えば、その悔しさは言葉では言い表せないでしょう。
慰めの言葉など、簡単には見つかりません。
ところが……。
敗れたのに、歓喜している!
今日、私が最も心を動かされたのは、別の大学の選手たちの姿でした。
これまで箱根駅伝の強豪校として名前が知られていたわけではない大学。
そんな大学の選手たちが、素晴らしいタイムを叩き出し、本大会出場まであと一歩というところまで迫ったのです。
しかし、結果は予選敗退。
本大会への切符は手に入りませんでした。
ところが、その選手たちは歓喜していたのです。
仲間同士で健闘を称え合い、喜びを分かち合っていました。
そこには、最後の挑戦を終えた4年生たちの姿もありました。
私は、その光景に釘付けになりました。
同じ敗者なのに、泣き崩れる者たちがいる。一方で、歓喜する者たちがいる。

なんと対照的な光景でしょう。
もちろん、どちらが正しいという話ではありません。
それぞれの大学に、それぞれの歴史があり、目標があり、努力があったのです。
ただ、歓喜していた選手たちの姿から、私は大切なものを感じました。
彼らは負けたことを喜んでいたのではありません。
自分たちが、ここまで来られたことを喜んでいたのです。
チャレンジャーは強い!
「いつか箱根駅伝に出場したい」
そんな夢を抱いていた選手たちが、今日の予選会で気づいたのでしょう。
「俺たち、もう少しで届くところまで来たぞ!」
夢だったものが、現実の目標として見えてきた。
これほど大きな収穫があるでしょうか。
私は思います。
目標が明確に、鮮明に見えたチャレンジャーほど、怖い存在はない。
何を目指せばいいのか。
あと何が足りないのか。
自分たちはどこまで来たのか。
それが見えたとき、人間は強くなる。
しかも、今日の彼らには、共に喜びを分かち合える仲間がいました。
これほど心強いことはありません。
4年生が後輩たちに渡したタスキ
そして、もう一つ。
私が素晴らしいと思ったのは、4年生たちの姿です。
彼ら自身が箱根駅伝の本大会を走る夢は、今日で終わりました。
それでも、仲間たちと健闘を称え合い、喜んでいた。
きっと、自分たちが積み重ねてきた努力が、後輩たちの未来につながることを感じていたのでしょう。
今年は届かなかった。
でも、来年は?
再来年は?
自分たちが見た景色の、その先へ後輩たちが進んでくれるかもしれない。
今日走った4年生から後輩たちへ、夢というタスキが渡された。
そう考えたら、なんとも胸が熱くなりました。
箱根駅伝は、一本のタスキを10人の選手がつないでいく競技です。
しかし、タスキをつなぐのは本大会の選手たちだけではありません。
先輩から後輩へ。
世代を超えて、夢というタスキがつながっていくのです。
脚本のないドラマに勝るものはない
最近は池井戸潤さん原作の『俺たちの箱根駅伝』がテレビドラマにもなり、箱根駅伝への関心がますます高まっているようです。
私もドラマは好きです。
でも、今日のような光景を目にすると、改めて思います。
脚本のないドラマに勝るものはない。
誰かが考えた筋書きではありません。
感動させようと演出された場面でもありません。
選手たちが本気で挑戦し、その結果を真正面から受け止めた姿なのです。
今日の予選会には、歓喜する勝者がいました。
涙に暮れる敗者がいました。
そして、歓喜する敗者たちがいました。
勝者だけが喜びを手にするわけではない。
敗者だからといって、すべてを失ったわけでもない。
目標に向かって挑戦し、昨日までの自分たちを超えることができたなら、そこには確かな喜びがある。
今日の予選会は、そんなことを教えてくれました。
そして私は、歓喜していたあの選手たちの姿を見ながら、こう思ったのです。
チャレンジャーたちの未来は明るい!
いつの日か、彼らの後輩たちが箱根路を駆け抜ける日が来るかもしれません。
そのとき、今日の4年生たちは、どんな思いでその姿を見つめるのでしょう。
そんな未来まで想像させてくれた、今日の箱根駅伝予選会。
いやぁ、スポーツって本当に素晴らしいですね。
そして、人生もまた、挑戦の連続。
いくつになっても、チャレンジャーでありたいものです。
さて、爺さんの次の挑戦は何じゃろう?
そんなことを考えながら、今日も一日が過ぎていきます。(笑)
追記
ちなみに、子供たちの出身大学であり、地元平塚の東海大学が、見事予選会を3位で通過しました!
これで来年のお正月も、箱根駅伝の応援にますます力が入りそうです。
頑張れ、東海大学!
もちろん、すべてのチャレンジャーたちにも大きな拍手を!(笑)
