素材に合わせるな、目的に合わせろ。
日々、色々な素材を探す旅に出ている。
今の時代、ネットで購入すればいいでしょう?という方が大半だと思う。
確かに、その通りだ。
クリック一つで手に入る。レビューもある。比較もできる。
でも——
私は、どうしても自分の目で見て、確かめないと気が済まない性分だ。
だから今日も、あちこち動き回る。
ペットショップ、ホームセンター、手芸店。
ネットでは「ある」と書かれているものが、現実には無い。
あっても、何かが違う。
光が弱い。
質感が違う。
“生命を感じない”。
その違和感を、自分の目で確かめる。
そして、切る。
空振りに見えるかもしれない。
でも、この空振りの積み重ねが、確実に精度を上げている。
何度でも軌道修正している。
良いと思って突き進んで、どうしても違和感がある。
そして結果、ボツにする。
ここで、少しだけ問いかけたい。
あなたは、「違和感」を感じたとき、どうしているだろうか。
そのまま進むか。
それとも、一度立ち止まるか。
ふと、昔のことを思い出した。
漫画の世界にいた頃、とにかくボツを食らいまくった。
締め切りは変わらない。
それでも容赦なくボツが出る。
普通なら引きずる。
でも私は違った。
ボツを引きずらない。
その場で切る。
そして——
まったく新しいものを書き上げて、また持って行く。
それが、私のポリシーだった。
夕方、仲良しの市議会議員候補者がふらっと自宅に立ち寄ってくれた。
「FB見ましたよ。シーグラス、見つかりましたか?」
そう言って、笑顔で声をかけてくる。
私は思わず笑いながら答えた。
「いやぁ、今日はシーグラスじゃなくて、蓄光石とか夜光石を探して回ってるんですよ」
「へぇ〜、また面白いことやってますね(笑)」
そんな何気ないやり取り。
でも、こういう会話があると、ああ、ちゃんと伝わっているんだなと思う。
一人で探しているようで、実は一人じゃない。
今やっていることは、あの頃と何も変わっていない。
素材に合わせるな、目的に合わせろ。
素材は手段でしかない。
目的に合わなければ、迷わず捨てる。
探しても見つからない。
だったらどうするか?
答えはシンプルだ。
作る。
……なんて言うと、ちょっとカッコよく聞こえるかもしれない。
でも実際は違う。
ただ好きなだけだ。
作ることが。
今日もまた、一つ潰した。
そして、また一歩近づいた気がする。
