「今日はラッキーデー。貸し切り状態の平塚美術館で感じたこと。」
本日は気分転換も兼ねて、久々に平塚美術館へ足を運んできた。

実は今回の目的は明確だった。
私は今、
「2Dの世界なのに、なぜ3Dのように感じるのか?」
という表現に強く興味を持っている。
単純に層を重ねれば立体的に見える――
そんな単純な話ではない。
色の使い方、
タッチ、
余白、
光、
視線誘導、
そして“見せない部分”。
そういった様々な要素が絡み合い、
人は“奥行き”を感じるのだろう。
特に6曲屏風などは非常に興味深かった。
真正面から見れば全体が見える。
しかし角度を変えると、隠れる絵が出てくる。
つまり、
見る人の動きまで含めて作品が成立している。
私はかなり変な動きをしながら鑑賞していたと思う。
近づいたり、
離れたり、
斜めから見たり。
学芸員の方から見たら、
「このいかついおっさん、妙に変な動きをしながら作品を見てるな…。」
と思われていたかもしれない。(笑)
しかし、それほど興味深かった。
また、今回大きな収穫だったのが、井上三綱さんの作品との出会いだった。
今回の目的だった“2D→3D表現”とはまた別なのだが、
妙に惹かれる作風だった。
作品の前に立った瞬間、
「あ、この世界観好きだ。」
と感じた。
こういう“参考にしたい作家さん”と出会えることは、私にとって非常に大きい。
しかも本日はラッキーデー。
受付で冗談半分に、
「特割とかありますか?」
と聞いたところ、
「平塚市民で65歳以上の方は無料です。」
ええええーーーーっ!?
タダなの!?
思わず、
「だったら毎日通おうかな!」
なんて冗談を飛ばしてしまった。
さらに驚いたのが、
私がいた時間帯、ほぼ貸し切り状態だったこと。
学芸員の方は3名ほどいらっしゃったが、来館者はほぼ私一人。
静かな空間の中で、
作品と向き合い、
空間を歩き、
光を感じ、
“なぜそう感じるのか”を考える。
気付けば、あっという間に1時間近く滞在していた。

やはり美術館は良い。
作品だけではない。
建物、
空気、
静けさ、
余白。
敷地全体が、私にとっての癒しの場なのだと思う。

そして改めて感じた。

私は今、
“説明する世界”ではなく、
“感じさせる世界”を探しているのだと。
