15年前の挑戦が、今につながっています。
約15年前、株式会社スナップさんと共同で、iPad/iPad2向けアプリ「MemoCal+」を開発しました。

指でそのまま書き込める、シンプルで使いやすい手書きカレンダーです。
無料版の「MemoCal Lite」は、App Storeユーティリティ部門で1位を獲得し、多くの方にご利用いただきました。
このアプリには、私にとって忘れられない思い出があります。
私たちが出会ったきっかけは展示会でした。
キヤノンさんのデザイン部門の方にご紹介いただき、「世の中にまだないものを作ろう。」という同じ志を持った異業種同士が意気投合し、そのコラボレーションによって生まれた第一号の製品が、この「MemoCal+」だったのです。
世界8か国のカレンダーに対応し、手書きで予定を書き込めるという、当時としては珍しいアプリでした。
おかげさまで、15年経った今でも細々ではありますが、ダウンロードしてくださる方がいらっしゃいます。
そして、この出会いは、私たちそれぞれの役割を明確にした瞬間でもありました。
それまでは、慣れないデザインやUIにも挑戦し、100%自社だけでアプリケーション開発を行っていました。
しかし、スナップさんと一緒にものづくりをする中で、その圧倒的なデザイン力と、使う人のことを徹底的に考え抜かれたUI設計を目の当たりにしました。
その時、私は強く思ったのです。
「これからは、お互いが得意分野を担当し、一緒にものづくりをするべきだ。」
一人ですべてを抱え込むのではなく、それぞれの強みを持ち寄ることで、もっと良いものが生まれる。
この経験は、その後の私のものづくりに対する考え方を大きく変えました。
時は流れ、親しくお付き合いさせていただいた株式会社スナップさんは廃業されました。
しかし、そのものづくりの遺伝子は株式会社HARISHへと受け継がれ、現在も弊社はHARISHさんとともに、ものづくりに邁進しています。
気が付けば、一緒にものづくりを続けて15年以上。
振り返ると、技術は大きく変わりました。
スマートフォンが当たり前になり、AIが身近な存在になり、ものづくりの環境も大きく進化しました。
それでも、「世の中にまだないものを作ろう。」という思いは、15年前も今も変わっていません。
人と人との出会いが、新しいものを生み出す。
そして、その出会いは時を超えて受け継がれ、次のものづくりへとつながっていく。
15年前の一つの出会いが、今もなお私たちのものづくりを支えてくれていることに、改めて感謝しています。

