「AIで設計する時代が来た。でも本質は変わらない。」
今日たった今、興味深いものを目にした。
AIとFusionを組み合わせ、設計そのものをAIにやらせるというものだ。
どうやら2026年4月29日頃から使えるようになったらしい。
まさに“今”の話である。
これを見て、多くの人はこう思うだろう。
「もう設計はAIがやる時代だ」と。
確かに、それは間違いではない。
しかし、少し立ち止まって考えてみたい。
私はこれまで、OpenSCADを使い、コードで形を作るという設計を行ってきた。
寸法も構造も、すべて自分で定義し、ロジックとして組み上げる。
一方でFusionは、図面や履歴を操作しながら形を作っていく。
いわば“目で見て触る設計”である。
では今回のAI+Fusionは何か。
これは、
「こういうものを作りたい」と伝えると、
AIがそれを形にしていく。
つまり、
設計の一部をAIに任せるということだ。
ここで一つ、はっきりしておきたい。
OpenSCADでも、ChatGPTやGeminiを使えば、
コードを書かせて同じようなことはできる。
そう考えると、
「何がそんなに違うのか?」という話になる。
結論から言えば、
違いは“できるかどうか”ではない。
“どこまで任せるか”である。
OpenSCADの場合、
主導権は常に人間側にある。
AIはあくまで補助だ。
一方でAI+Fusionは、
設計そのものの一部をAIに委ねる。
ここに大きな違いがある。
ただし、ここで勘違いしてはいけない。
AIが設計するからといって、
すべてが自動でうまくいくわけではない。
むしろ逆だ。
細かい修正、再現性、制御性。
このあたりは、実際に触ってみないと分からない。
そしてここが重要だ。
OpenSCADは、コードで制御する。
Fusionは、履歴や図面で制御する。
つまり形は違えど、
どちらも“ロジックでできている”。
AIはそれを隠しているだけで、
裏では同じことをやっているに過ぎない。
ここで、もう一つ大事な点がある。
OpenSCADを使うのであれば、
やはりある程度コードが読めることが望ましい。
自分で書けるに越したことはないが、
少なくともAIが出してきたコードを理解し、修正できる力は必要になる。
一方でFusionの場合は、
図面や履歴を扱える技術があるかどうかが重要になる。
スケッチを修正し、寸法や制約を適切にコントロールできるか。
ここが使いこなしの分かれ目だ。
つまり、
OpenSCADは「コードを理解できる人に強い」。
Fusionは「図面を理解できる人に強い」。
そしてAIは、
そのどちらの敷居も下げる。
ただし、
敷居が下がることと、使いこなせることは別の話である。
だからこそ、本質は変わらない。
設計とは、
「どう作るか」ではなく、
「何を作るか」である。
AIがどれだけ進化しても、
この部分は人間に残る。
むしろ今後は、
ここに価値が集中していく。
作業をする人ではなく、
決める人、考える人。
その差がはっきりしてくる。
では、この新しい流れをどう捉えるべきか。
私の答えはシンプルだ。
使えばいい。
ただし、使われるな。
AIは便利な道具である。
だが、主導権は渡してはいけない。
OpenSCADも、Fusionも、AIも。
すべては同じ線の上にある。
道具が変わっても、
本質は変わらない。
さて、この流れ。
あなたはどう使いますか?
