製品ではなく、ものづくりの原点に惹かれた一日
今日は「SORACOM Discovery 2026」に行ってきました。

昨年も参加した展示会ですが、今年は少し出展数が減ったような印象を受けました。
もちろん、多くの製品を見て、説明も聞かせていただきました。
どれも素晴らしい技術です。
しかし、不思議なことに、私の足が止まったのは製品展示ではありませんでした。
会場の一角に設けられた、手作り作品の展示コーナーです。

段ボール。

むき出しの基板。

配線だらけ。

見栄えは完全に無視。

それでも、私はその場所からなかなか離れることができませんでした。
理由は簡単です。
そこには「作った本人」が立っていたからです。
技術の話。
使った部品の話。
素材の話。
なぜそのアイデアを思いついたのか。
どんな質問をしても、目を輝かせながら答えてくれます。
こちらが共感すると、
「そうなんですよ!」
と、さらに熱く語り始める。
そのやり取りが実に愉しいのです。
製品になると、どうしても完成されたものを見ることになります。
もちろん、それは企業にとって大切なことです。
しかし、完成品の裏側にある試行錯誤や発想までは見えません。
一方、この展示は違いました。
部品も見える。
配線も見える。
試行錯誤も見える。
そして何より、作った人の想いが見える。
私が最近感じていることがあります。
AIにはコードを書いてもらえる時代になりました。
GitHubには数え切れないほどのライブラリがあります。
つまり、「どう作るか」のハードルはどんどん下がっています。
だからこそ、これから本当に価値を持つのは、
「何を作るか。」
なのではないでしょうか。
誰も目を向けないような世界。
「そんなもの誰が作るの?」と笑われそうな発想。
でも、その中に未来の種が眠っているような気がします。
展示会の最後に感じたのは、製品の凄さではありませんでした。
ものづくりを心から愉しんでいる人たちの姿。
その空気に触れられたことが、今日一番の収穫だったように思います。
帰り道、ふと思った。
今日はハルと同じ匂いがする連中と出会えた日だった。
