「えっ、そんなところ行くの!?から始まる我が家の旅。」
沖縄旅行から帰ってきて、改めて我が家の旅行の仕方って、ちょっと変わっているのかな?と思った。
基本的に我が家の旅行はフリープランである。
もちろん沖縄なら、首里城には行こうとか、古宇利島に行ってみようとか、いくつか候補はある。
でも、
何日の何時にどこへ行って、何時に食事をして、その次はここへ行く。
そんな綿密な予定は、ほとんど立てない。
今回も、
「ええっ、そんなところにある雑貨屋まで行くの!?」
なんてところから始まった。
でも、せっかくそこまで行ったのなら、
「この近くに何かないの?」
となる。
沖縄は観光地なので、ホテルや道の駅などに、イラスト入りの観光地図が置いてある。
私はああいうアナログな地図が結構好きだ。
地図を眺めていると、
「へぇ、こんなところがあるんだ」
というものが目に入る。
そこでスマホの出番。
サクサクッと調べて、
「近いじゃん。じゃあ行ってみるか」
となる。
今回もそんな流れでニライビーチへ行った。
そして素敵なビーチを見ると、
「そういえば古宇利島にも素敵なビーチがあったな」
と、また次につながる。
そこへ向かう途中でも、
「あれ? この辺に前に行ったところがなかったっけ?」
なんて寄り道する。
行ってみたら違っていた。
ああ勘違い!
それでいい。
またそこから次を探せばいいのだ。
こうやって一つの場所から次の場所へつないでいくと、意外なほど無駄な時間がない。
今いる場所を起点に次を探すから、いきなり遥か遠くまで移動することも少ない。
そして何より、予定表にはなかった場所が旅の中に入ってくる。
今回、車を走らせていると、両側をサトウキビ畑に囲まれた道を何度も走った。
「普通の旅行者、こんなところ走るか?」
と言われそうだが、農道みたいな道も結構走ったので仕方がない。
そのサトウキビを見ながら、宮崎で過ごした少年時代を思い出した。
子供の頃、近くに生えていたサトウキビを手頃な長さに切ってもらい、
ガブリ!
と噛みついて皮を剥く。
そして剥き出しになったサトウキビを、
アムアム、アムアム……。
噛んで、ほんのり甘い汁をすすっていた。
沖縄でも道の駅などで手頃な長さのサトウキビが売られているのを見かけた。
家族に、
「これな、昔はこうやって皮を剥いて、アムアム噛んで汁をすすっていたのさ!」
なんて説明した。
沖縄に来て、宮崎の少年時代を思い出すとは思わなかった。
これも予定表にはない旅である。

そして今回、ホテルで何人かの日本人スタッフと話をした。
聞けば、沖縄に惚れ込んで移住してきたという人が結構いる。

その話を聞いて、昔一緒に仕事をした大手IT企業の社員のことを思い出した。
ある日突然、
「平田さん、私、今月で会社を辞めて沖縄に移住して、ホテルで働きます」
と挨拶されたことがある。
あの人もそうだった。
沖縄には、仕事や住む場所まで変えさせてしまう何かがあるのかもしれない。
私も、
「あと5歳若ければなぁ……」
なんて一瞬思う。
待て待て。
5歳若くても63歳だぞ。
手遅れじゃ!
私は移住しません。(笑)
沖縄は私にとって、日頃の活動の中に持っている**「遊びのコマ」の一つ**でいい。
場所でもいい。
ものでもいい。
人でもいい。
遊びのコマは、多ければ多いほど人生は愉しい。
沖縄へ行けば、食べ物で健康になる。
風景を見て健康になる。
空気に触れて健康になる。
私にとっては、島全体がパワースポットみたいなものだ。
だから移住はしないけれど、当然また行く。
そんなことを考えていたからだろうか。
今回、妙な夢を見た。
なぜか私は、沖縄のサトウキビ畑でアルバイトをすることになっていた。
しかも――
時給1,000円。
さらに不思議なのは、自分で応募した覚えがない。
誰かが勝手に申し込んでいたのだ。
誰だよ!!
68歳の爺さんに、炎天下でサトウキビを刈らせようとした奴は!
夢の中の私は、
「暑い中で外仕事かぁ……嫌だなぁ」
と思いながらも、なぜか辞退していない。
すでに覚悟を決めている。
そして、
「鎌で刈るのかな?」
「♪ざわわ、ざわわ……なんて歌いながら刈るのかな?」
などと考えていたところで――
目が覚めた。
良かった。
夢で。
農業を仕事にするなんて、今の私にはとても無理である。
まあ、ちょっとした農作業のお手伝いなら、多少興味はあるけどね。
…………。
待てよ。
まさか。
勝手に申し込んだ犯人は、お前か?
私の脳みそよ。
名乗り出ろ!
時給1,000円で爺さんを売りやがって!
ばっきゃーろい!(笑)

