見つかって当然とばかりに当たり前のようにネット検索を掛けたが見つからない・・これは由々しき事態だ!!Σ(・□・;)

当たり前のように検索したら見つかると思っていました。でも実際には影も形も無かったのです。ハルの開発の歴史は・・特に古い歴史は、闇に葬られていました。ここで現実を知りました。”そりゃそうだ!アナログの資料でしか保存されていないんだもの。画像だってプリントとネガフィルム。”対外的に知ってもらわなきゃというより若い社員・・嫌っ、入社30年くらい経つ社員も知らないハルの歴史をこのまま完全に抹殺するわけにはいかないのだ。知っていてもらわなきゃ困るんだよ!

(↑)連続自動ダイヤル装置シリーズです。

左からAC-50C(通称かけまくリン)、中央がアダムス2000、右がAC500です。社運を賭けた開発品でした。数字は本体に登録できる電話番号の件数です。

AC-50CやAC-500などは登録した番号の掛けたい相手に繋がるまで電話をかけまくるというのが基本でしたが、アダムス2000などは、オートコールシステムが備わっていました。オートコールシステムとは、あらかじめ録音した音声(アダムスの場合は時代でしょうか音声記録にカセットテープを使いました。)を使って、指定した電話番号リストへ一斉発信できるシステムです。通話相手が自動音声応答に従って電話機のボタンをプッシュ操作することで、一方通行ではない、双方向のやり取りを行うことができます。人手を掛けずに大量発信できるため、アンケート調査やイベント集客、DM送付後のフォローコールやアポイント確認など、様々な用途で活用出来ました。弊社の納入実績としては選挙の時に選挙事務所なるところに買って頂き、有効利用して頂きました。

開発&検証風景1

開発&検証風景2

アダムス2000などは開発予定を大幅に遅れて、社員も10名以上投入したと記憶してます。私?私はお客様のお仕事をしながらせっせせっせと小金を稼いでいました。

ようやく完成しても次は売る方で大苦戦!(大ダメージのトラブルも発生しました!!これは一部の社員しか知りません。いよいよ私の登場かと思いましたが、お声が掛かりませんでした(´;ω;`))

どうなることやら・・と思っていましたが、結果的には開発費がトントンになるくらいの売り上げになり良かったです。

■ 驚きの後日談として。

AC-50C(通称かけまくリン)が今でも数台残っていたのですが、社内的には資産の処分対象で、毎年度、”今年処分するか?”と言っては先延ばしにしていました。ある日一本の電話が掛かってきて、「30年前に買ったAC-50Cが故障しちゃって困っちゃってさ・・どうにかなんない?」と。

”えっ、嘘でしょう!? いまだに使っている人いたの?Σ(・□・;)”もうビックリでした。

で、弊社の対応としては、大切なお客様・・30年前に購入して下さった、大切なお客様に対して、”長い間使って頂き誠にありがとうございます。無償で修理しますからAC-50Cを送って頂けますか。”と電話で伝えました。お客様は大喜びです。だって補償などとっくに切れてるわけですからね。無償で修理して差し上げると言えば・・ね。^^ すぐにモノが届き、弊社にあった壊れていないAC-50Cを送って差し上げました。

苦労して作った過程を知っている者としては、30年の歳月が流れ、もう在庫処分をしちゃいましょうよというタイミングで”まだ大事に使ってるんですよ!”という連絡を受けたんです。嬉しくないわけがないじゃないですか!

さぁ~って、次はどの製品について語ろうかな・・。

kimamana-jiyujin-1957

創業49期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2025年3月末まで社長、4月より会長となりました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です