過去の開発品のご紹介。1995年『将ザ』1998年『囲碁額習』
最初に断っておきますが私は将棋も囲碁もやりません。もっと詳しく言うと将棋は出来ますがあえてやりません。囲碁はまったくルールも知らずやれません。
まあそんな私ですから、これからご紹介する2つの過去の開発品には携わっていません。
さて、まずは『将ザ』のお話し。この製品名の「ザ」はシャープの製品のザウルスの頭文字を取っています。ザウルス上で動作する将棋対局アプリです。(名付け親は弊社創業者 水野 和彦・・恐らく・・)
ザウルス (Zaurus) について簡単に説明すると、シャープ株式会社が日本国内および海外で製造・販売していた携帯情報端末(PDA)の製品名である。日本国内向けの製品としては、1993年(平成5年)に発売された8ビットCPUとモノクロ液晶を使用した PI シリーズに始まり、32ビットRISC CPU とカラー(一部機種はモノクロ)液晶を使用した MI シリーズ、オペレーティングシステムにLinuxを採用したSLシリーズと、続々性能向上が図られている。という製品です。
弊社はこの『ザウルス』を使って何をやらかしたか?というと、当時「ヨコハマ西口将棋クラブ」という将棋好きが集まったクラブがありました。そこの会員同士が『ザウルス』(オプションのFAXMODEM)を使い対局するというモノを作り販売したのです。将棋好きの会員同士がクラブに行かなくても自宅にいて対局出来るというアプリケーションですね。馴染みのクラブ会員同士、実力も分かっている者同士が自宅にいながら対局出来るってところがウケたようですね。(目の付け所が凄いと思いませんか?)
当時『ザウルス』を開発したシャープさんも、弊社のようなソフトウェア開発企業が、自社の製品を使ったソフトウェアを提案開発し、また世の中で多くの人々に使って頂いたことを大変喜んで頂いたと記憶しています。

(↑)この画像は展示会にて『将ザ』の紹介をしているものです。

操作に関しては液晶パネル(今でいうタッチパネル)に、スタイラス(ペン)を使って操作するというものでした。
次にご紹介する『囲碁額習』は、監修であり、囲碁の添削指導を行って頂いた日本棋院棋士の額 謙(がく ゆずる)先生の苗字の額を使わせて頂きました。(名付け親は恐らく弊社創業者 水野 和彦・・)

このアプリケーションは、パッケージにも記述してある通り、囲碁の三・四段をめざす人が使うもので、豊富な棋譜が入っていて、懇切丁寧に指導・添削する機能もあり多くの方々に購入して頂きました。またこのアプリケーションはWindows98上で動作するもので、時代と共にOSがどんどん代わり画面の解像度も高精細なものに変わっていった事で開発継続を断念するに至りました。
※2012年2月、WindowsPC上で動作した『囲碁額習』は、Android端末上で動作する『囲碁学習(寺碁屋)』として復活を遂げ、1000人以上の方々にDLして使って頂きました。このアプリに関しても現在は配信廃止状況でございます。
弊社の技術者がこれまでに作り上げ世の中に発信してきた製品が、今のネットの時代に、検索しても見つけることが出来ないという状況は、我々の歴史を封印する事に等しいです。
歴史を封印しないために、この場を通じて発信させて頂きます。