ハザードマップより電柱を見ている私

先日、Facebookで知人の投稿を見かけた。

内容は、

「地域のハザードマップが何年も更新されていない」

というものだった。

なるほど、それは大切な指摘だと思う。

災害対策の情報は常に最新であるべきだし、地域の状況が変われば見直しも必要だろう。

しかし、その投稿を見ながら私は別のことを考えていた。

そもそも私はハザードマップを見ているだろうか?

正直に言う。

ほとんど見ていない。

いや、一度くらいは見たことがあると思う。

だが、今どこに保管してあるのかも分からない。

では私は何を見ているのか。

電柱である。

愛犬ぽぽまるとの毎日の散歩。

私は昔から妙な癖がある。

地域の掲示板を見る。

そして電柱を見る。

海抜表示。

住所表示。

管理番号。

何が書いてあるのか、つい眺めてしまう。

なぜそんなものを見るのか。

理由は意外と実用的だ。

もし目の前で事故や事件が起きたらどうするか。

交通事故。

急病人。

火災。

そんな場面で110番や119番へ連絡する時、正確な場所を伝えなければならない。

ところが、

「コンビニの近くです」

「公園の前です」

では案外伝わらない。

しかし電柱には位置を特定するための情報がある。

だから私は昔から自然と見るようになった。

そして今回、ハザードマップの話を見ていて思った。

電柱って、もっと活用できないだろうか。

もちろんハザードマップの更新は大切だ。

だが、更新しただけで市民は見るのだろうか。

少なくとも私は見ない。

多くの人も似たようなものではないだろうか。

だったら発想を変えてみる。

電柱や地域掲示板を地域情報の入口にしてしまうのである。

例えばQRコード。

暇な時に読み込んでみる。

すると、

「この場所からの避難先は○○小学校です」

「津波発生時は△△マンションへ避難してください」

そんな情報が表示される。

災害時のためではない。

平時のためである。

むしろ平時に見ておく。

緊急時、人はパニックになる。

その時になって情報を探す余裕などない。

だから普段から、

「ああ、この辺はあそこに逃げるのか」

と頭に入れておく。

散歩のついででいい。

暇な時でいい。

たまに見ておけばいい。

避難所が変更されたなら、その時に知ればいい。

私はそういう仕組みの方が現実的な気がしている。

最近は電柱地中化の話もよく耳にする。

確かに理想的だろう。

景観も良くなる。

災害にも強くなる。

しかし莫大な予算が必要だ。

ならば当面残り続ける電柱を、もっと賢く使っても良いのではないか。

私はそう思う。

今回の話は、ハザードマップの更新を否定するものではない。

むしろ必要だと思う。

ただ、それ以上に大切なのは、市民が普段から情報に触れることではないだろうか。

私の場合、それが電柱だった。

そして、もし本当に災害が発生したらどうするか。

その時はきっと叫ぶと思う。

「避難場所は○○小学校!」

「お年寄りは△△マンション!」

「若い人は高台へ!」

もちろん、ぽぽまるを抱えながらである。

そんなことを考えながら、今日も私は電柱を眺めている。

kimamana-jiyujin-1957

創業50期目、横浜のIT企業ハル・エンジニアリング株式会社、代表取締役会長の平田達彦です。2026年年1月21日付けで、同業IT企業システム二コル株式会社の社外取締役に就任いたしました。ブログにて色々な情報を発信させて頂きます。「自由人として愉しむ」を基本に生きています。多くの人たちと絡んでいきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。愉しい人と人のネットワークの構築と愉しいものづくりを目指します。

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