「記録してきた1年。これからは語っていく1年。」
ブログを始めて、明日から2年目に入る。
この1年は、ハルの歴史を残そうと思い書き始めたものが、
いつの間にか、自分自身の記録にもなっていた。
だが、まだ終わっていない。
つい最近も、どうしても知りたいことがあった。
だが、それを調べるには、国立国会図書館に行かなければならない。
そういえば昨年も、先輩社員がインターフェース誌に載せた記事を探すために、そこへ足を運んだ。
あの時は、図書館の端末に向かう前に、自分の記憶をめくっていた。
「あの頃は確か…」と、断片をつなぎ合わせ、
何年頃か、どの号か、手がかりを探しながら検索をかけていく。
かなり遡って探した結果、無事に見つけることができた。
あの時は、まだ大丈夫だと思えた。
だが、今年はどうだろうか。
正直、あまり自信はない。
調べるなら、急がねばならない。
しかも今や、その歴史を語れる人間が、私しかいない。
記録は不完全かもしれない。
だが、嘘は書けない。
思い出せないものは、思い出せない。
分からないものは、分からないままにしておく。
それもまた、事実だと思っている。
だからこそ、残せるものを、残せるうちに残しておく。
これからは、ブログだけでなく、社内にも目を向けていこうと思う。
かつての社内報の中に、まだ伝えるべきものが眠っているかもしれない。
ハル・エンジニアリング株式会社の分岐点は、
ハードウェア部門が無くなった時だ。
その後もしばらくは、協力会社の力を借りながら、
ハードとソフトを組み合わせた自社開発を続けていた。
だが、創業者である水野が亡くなり、
かじ取りを任された神尾の代で、
ハルは正真正銘のソフトウェア開発会社になった。
それが良いか悪いかという話ではない。
それが事実であるということだ。
私は入社以来、
自社ブランドの開発を夢見て歩んできた。
そして自分の代になり、ロゴマークも一新し、
その夢を実現するために走ってきた。
ハードウェア部門を失い、
ソフトウェアだけでの自社製品づくりにはなったが、
それでもなお、形にすることができた。
それは、社員全員のおかげであると思っている。
会社の歴史を残そうとして始めたブログだった。
だが1年が経過して振り返ってみると、
書いてきたものはそれだけではなかった。
ものづくりのこと。
経営のこと。
日々の中で感じたこと。
気がつけば、様々なことを発信していた。
歴史を残すつもりで始めたはずが、
今の自分そのものを残していたのかもしれない。
まだ、やることはある。
これは通過点に過ぎない。
だから、今日もまた書く。
