「特許は知識で取るものではない。動いて取るものだ。」
先週の展示会でも、とあるブースでこんな話を聞いた。
「商標登録を出し忘れて、他社に先を越されてしまい、本来そのブランドの“冠”となるべき名前が使えなくなった」と。
笑い話のようで、実は笑えない。
その場では「いやぁ大変ですね」と聞いていたが、どこかで他人事ではなかった。
というのも、実は私自身も現在進めているプロジェクトで、昨年すでに商標の出願をしていたからだ。
令和7年8月1日出願。
しかも、出願前にはしっかりとINPITにも足を運び、最終確認までしている。
あれこれ相談し、「これなら大丈夫ですね」と背中を押され、
「よし、これでイケるぞ!」
と、自信満々で出願したのだった。
そして――
待つこと、8か月半。(なっが…!)
長い。とにかく長い。
忘れた頃にやってくる、あの独特の時間だ。
そんなある日、会社に一通の封書が届いた。
差出人は特許庁。
どれどれと封を切る。
なんと!
中身は――
「拒絶理由通知書」

……。
いやいやいや。
それはねえべぇー!!

思わず、誰もいない部屋で声が出た。
INPIT神奈川で確認して、
「イケる」と思って、
8か月半も待って、
それで拒絶かい。
過去の記憶も蘇る。
そういえば、以前出した実用新案も見事に拒絶された。
よほど特許庁に嫌われているらしい。
いやいや、
“中身の問題ですから…。好きとか嫌いの話ではございません…”
と、どこからか冷静なツッコミが入る(笑)
だが今回は違う。
拒絶?上等だよ!
OKが出るまで、しつこく何度でも出す。
……などと言っているうちに、
気が付けば10年の年月が過ぎていきました――
なんてことには、絶対にしない。
今度こそは、万全の万全で挑む。
そういえば、昨年お世話になったINPIT神奈川のTさん。
定年退職されたとのこと。
あの時、丁寧に相談に乗っていただいたことを思い出す。
Tさん、安心してください。
あなたのリベンジは――
私と、新たな相棒Aさんとで果たしますよ。
……なんか変な方向に話が進んできたが(笑)
結局のところ、特許や商標というのは、
知識だけでどうにかなるものではない。
動いて、試して、修正して、また出す。
その繰り返しの中でしか、前には進まない。
そして今、私は商標と並行して、試作品を作り、町工場と話をしながらプロジェクトを進めている。
つまり、
「形」と「名前」を同時に作っている状態だ。
拒絶理由通知は、確かに気持ちのいいものではない。
だが、
それは終わりではなく、調整のスタートだ。
さて、来週はリベンジ。
よーそろー。
