受け継いだだけでは終わらない。
私は以前から関東学院大学の小山学長より「横浜スカーフ」のお話を伺っていました。
そして先日、HAMARISEの内覧会に参加した際、改めてそのお話を具体的に聞かせていただく機会がありました。
部屋には実際の横浜スカーフのデザイン画も飾られていました。
横浜スカーフ。
若い世代の方には馴染みが薄いかもしれませんが、かつて横浜を代表する輸出産業の一つでした。
大岡川や帷子川の周辺には染色工場が立ち並び、職人たちの手によって生み出されたスカーフは港横浜から世界へ送り出されていったのです。
私が神奈川県民になって約50年。
今、会社の近くから帷子川を眺めても、当時の風景を想像することは簡単ではありません。
横浜の街は大きく変わりました。
埋め立ても進み、高層ビルも建ち並びました。
しかし、その街の発展の裏には、確かにこうした文化と産業が存在していたのです。
今回、関東学院大学は約1200点にも及ぶ横浜スカーフのデザイン画を受け継ぎました。
私はその話を聞きながら、こう感じました。
学長の仕事はここまでだ。
文化を守った。
消えないように残した。
そしてHAMARISEという場を作った。
学生たちもすでにプロジェクトに参加している。
さて、その先はどうするのか。
それは大学だけの仕事ではありません。
企業も、地域も、そして私たち一人ひとりも当事者なのだと思います。
私は横浜スカーフそのものに興味があるのではありません。(いやいや、横浜スカーフ興味ありありです^^;)
その背景にある物語に興味があるのです。

港町横浜。
川沿いの工場。
世界へ送り出された製品。
それを支えた職人たち。
そしてデザインを描いた人々。
1200点のデザイン画には、そうした横浜の歴史や人々の思いが詰まっています。
デザインだけを見ても、人はそれほど動きません。
しかし、その背景にある物語を知った時、人の心は大きく動きます。(少なくとも私はそうです。)
私はこの文化をもっと多くの方に知っていただきたいと思っています。
しかし本当に願っているのは、知ることだけではありません。
願わくば、当事者になってほしいのです。
商品づくりかもしれません。
情報発信かもしれません。
展示企画かもしれません。
教育かもしれません。
それぞれが自分なりの形で、この文化に関わってほしい。
小山学長は種を残しました。
学生たちも動いています。
さて、私たちはどうするのでしょうか。
私も一つぐらいは面白い企画を考えてみようと思っています。
なぜなら、
つなぐ。
つくる。
のこす。
それは私自身がずっと大切にしてきたことだからです。
【追記】
現在、京急百貨店にて関東学院大学との産学連携企画「横浜スカーフ物語」が開催されています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてください。
横浜スカーフの歴史と魅力に触れることができる貴重な機会です。
展示会情報:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000333.000016556.html
