「AIを使うのか、AIに使われるのか」
本日、AI-PAX2026展を見学してきました。

正直な感想から言うと、近年まれに見る「ウザがらみ」の多い展示会でした。
ブースをゆっくり眺め、何をやっている会社なのかを理解しようとすると、次から次へとスタッフが話しかけてくる。
病み上がりの68歳には少々きつい展示会でした。
ただし、展示会そのものは興味深かったです。
どのブースも口を揃えて言うのです。
「ここまでAIでできます!」
営業。
接客。
アポイント取得。
資料作成。
仕様書作成。
テスト。
品質管理。
確かに凄い。
私もAIを毎日使っていますので、その凄さは十分理解しています。
だから私はAIを否定しません。
むしろ、
「使わないという選択肢は無い」
と思っています。
これからの時代、AIは当たり前の道具になるでしょう。
しかし、展示会を歩きながら一つ気になったことがあります。
それは、
「担当者は本当に理解しているのだろうか?」
ということです。
例えばAIが仕様書を作る。
それ自体は素晴らしい。
ところが、
「なぜこの仕様になったのですか?」
と聞かれた時、
「AIが作りました」
では困ります。
AIは使って良い。
いや、どんどん使うべきです。
しかし、
必ず人が確認する工程を入れる。
レビューする。
理解する。
納得する。
そして、
「私はこう考えます」
と言えることが大切なのではないでしょうか。
AIに丸投げするのではなく、AIを活用しながら人も成長する。
そのためには人が必ず関わる工程が必要です。
展示会を歩いていて、ふと面白い未来も想像しました。
AI営業がAI購買担当と商談し、
AI同士で契約し、
AI同士で発注する。
そして人間は売上グラフだけを見る。
そんな世界も案外近いのかもしれません。
しかし、その時に人間は何に興味を持つのでしょう。
なぜ売れたのか。
なぜ選ばれたのか。
なぜその商品なのか。
そうした「なぜ」を考えることをやめた時、
人はAIを使っているのか、
それともAIに使われているのか。
そんなことを考えながら展示会を後にしました。
便利な道具は使えばいい。
ただし、お任せはダメ。
それが本日の展示会見学で感じたことです。

