「変化の時代に人間はどう生きるのか」
今一度立ち止まって世間を見渡してみよう。
AIが登場し、人間が行ってきた仕事の一部をコンピュータが担うようになった。すると世の中には「AIに仕事を奪われる」という言葉が飛び交うようになった。
しかし、本当に我々の仕事を変えるのはAIだけなのだろうか。
先日見たガイアの夜明けでは、ゲノム編集魚が紹介されていた。
海水温の上昇や海流の変化によって、これまで通り魚を獲ることが難しくなりつつある現実。その中で人類は養殖という手段を発展させ、さらにゲノム編集という技術によって新たな可能性を切り開こうとしている。
そこで私はふと思った。
もし魚を獲るという役割が減り、魚を育てるという役割が増えるのなら、漁師はどうなるのだろう。
さらに考える。
養殖が海から陸へ移る未来があるのなら、海はどんな役割を担うのだろう。
地球の71%は海である。
我々は宇宙のことをよく知らないと言う。しかし実は海のこともよく知らない。魚を獲る場所として利用してきたが、その可能性の全てを理解しているわけではない。
ひょっとすると海もまた、新たな役割を担う時代が来るのかもしれない。
私は悲観論を語りたいわけではない。
AIが脅威だ。
ゲノム編集が脅威だ。
そう言うのは簡単だ。
しかし大切なのは、今何が起きているのかを知ること。そして、その変化の中で自分たちはどのように関わっていけばよいのかを考えることではないだろうか。
魚屋が養殖に携わっても良い。
漁師が海洋管理に関わっても良い。
ソフトウェア技術者がAIを使う側に回っても良い。
役割は変わる。
しかし人間の役割そのものが消えるとは、私には思えない。
これから先、技術革新や環境変化によって、今ある職業の多くは姿形を変えていくだろう。
しかし私は、その変化を恐れるよりも、その変化の中で自分はどんな役割を担えるのかを考えていきたい。
ゲノム編集魚の番組を見ながら、私は魚の未来よりも、人間の未来について考えていた。
君たちはどう生きるか。

